「止まないね」とぽつり 響く空に
「君といられるからちっとも悪くないや」
いつだってそうだ 昔からそうだ
不意に化かされる空と心模様
この夜が明ける頃ボクも
同じ道だけは歩けそうにもないんだ
静けさばかり耳に残るように
何を話そうかって降りしきる雨
暮れる藍をもっと
バケツで零したら
今日は深まっていく
取り留めない言葉 呼吸の音が
全部になるように
散らばった未来をあつめて
ひとつの世界になればいいな
散らかった空を結んで
名付ける星座みたいに
大人になったふたりを
夢見る夜も悪くないな
涙は隠してさよなら
君と出逢う予報まで
言いかけて止める 曇り空は
歯切れが悪いな ボクを見ているようだ
そしたらどこか可笑しそうに君は
とびきりの笑顔で笑い始めた
「ボクをずっと覚えていてよね
ふたりもう一度また出逢う日まで」
変わらないよ 雨が降って止んで
いつかは晴れ間が見えるみたいに
遠く果てしない距離まで
もう連れ去ってしまう
白ばむ吐息に風が抜ける
夜明けもどきの藍
散らばった未来をあつめて
散らかった空を結んで
散らばった未来をあつめて
ひとつの世界になればいいな
散らかった空を結んで
名付ける星座みたいに
大人になったふたりを
夢見る夜も悪くないな
涙は隠してさよなら
君と出逢う予報まで
さよなら