“風を切って 車線を縫った
いのち知らずの 無頼なライダー
ケンカに強く オンナに弱く
孤独を愛した 最速のライダー”
そんな理想も今では遥か
あさはかな武勇伝の数々
法定速度のぬるい風に溶けてった
昔を偲ぶ俺の脇腹を
後部座席のお前がたたく
『速度落とせ!』の合図に肩をすくめて
カーブを抜けたら思い出の海岸線
初めて流した 幼稚なあの夜を思い出すなあ
あの星を目指して爆音で
ヘッドライト 夜闇を切り裂いて
Yei ye
笑うよな
今やもう お前がいなきゃ走れない
地べた這うクズの俺だけど
お前のためなら輝けるよ
Yei ye
いるのなら 祈るよ 神様 どうか
このまま
ライダーとしてはイケてたけど
人としてスクラップ寸前だ
そんな俺をマトモにしてくれたのは
お前だった
「“死も恐れない”なんて言えるのは
生きることから逃げてるからよ」
嗚咽混じりの お前の声を覚えてる
インター降りたら 思い出の海岸線
星なき道でも走り続けるから
手綱 放さないで 俺のライダー!
星の下 お前と爆音で
ヘッドライト 夜闇を切り裂いて
Yei Ye
いつまでも どこまでも
お前とともに走りたい
ポッケに忍ばせたリングケース
今日だけは茶化さず 聞いてくれよ
Yei Ye
誓うから 守るから お前をずっと
一生
風を切って 車線を縫った
不可能知らずの 鋼鉄のライダー
逆境に強く 女房に弱く
家庭を愛した 不滅のライダー