海がくれたバイオリン

散策の帰り道

浜で拾ったバイオリン

砂に埋もれて泣いていた

時の落とし物

弾けるはずないくせに

新しい弦を張る

齢 七十 神様に

宿題を貰う

どんなに年をとろうと

はじめてを 見つけたら

心は まだ若いさ

折れそうな指先を

月がぼんやり笑ってる

猫の声だとしばらくは

我慢しておくれ

三月は思い出す

人が多くて空を見る

遠いどこか届く音

いつになるだろう

どんなに年をとろうと

思い出は 変わらない

涙は まだ優しい

いろんな道があるけど

最後には 同じ道

きっと おまえに また逢える

散策の帰り道

浜で拾ったバイオリン

砂に埋もれて泣いていた

時の落とし物

砂に埋もれて泣いていた

時の落とし物