誰かの声が木霊していた胸の奥 ずっと前から
切なく悲しい叫びだけが渦巻いた 脳を揺らした
目覚めた途端に荒れ狂う
嵐で惑う難破船
うねって流れる血潮に問う
私、私、私は…
ふっと一瞬 見上げた空
群青だけはどこまでも澄み切っていた
両手の虚無は何者でもないという証だ
息を紡いだ
願ったわけじゃないとしても
徐々に冴える思考
生まれ落ちたらしいこと
私は誰だった
…知らない
ah 止めどない世界
狂いかけた異界
今とにかく、君に会いたいよ
この想いすら全て
仕組まれてるプログラムなの?
運命は答えない
始まるリアルという異世界
見えないアイデンティティ
凍えそうな体をどうか
あたためて
名を呼んで
…遠い昔も願った気がした
愛の跡
流星が堕ちて炎が地を舐めた ずっと見ていた
動けないまま叫びさえも溶けてった 頬を伝った
勝手に心盗まれ描かれた記憶
この涙はねぇ、誰の物?
分かんないのに壊れそうなほど
痛い、痛い、痛いよ…
混じり気ない純な欲求は
“生きていたかった”
鼓動に根を張る非合理
サヨナラ サヨナラ サヨナラみんな
終末を 黄昏を 星の崩壊を
なぜ鮮明に覚えてるの
きっと識らない日々でも
妄想にはもうできない
滅んでゆく哀れな魂を
宿すまま 抱いたまま
道を辿るしかないのだろう
明日は、明日は、どこ
止めどない世界
狂いかけた異界
今とにかく、君に会いたいよ
この想いすら全て
心に巣食った借り物でも
嘘にしたくない
リアルという異世界
見えないアイデンティティ
俯いてた私のことを
あたためてくれた人
…遠い昔も出会った気がした
愛の跡