黒く光るパンツスーツ 定時退社
小さめの牛乳6個入り卵
右ポケットから鍵
白いシャツの中は ピンク ピンク 今日はピンク
ず、ず、ずっと見てるよ いつも見てる君のことを
あ、あ、愛してる 触れたいその柔い肌
ガラス越しの君の瞳(め)に 映る僕のホントの愛
全部全部君のためなんだ わかってよ
君は僕のモノだ
その日はより早く いつもより早く
仕事終わり スカートスーツ 見てしまった
ダメだよ悪い子だね 僕らの部屋に
知らない男と ふたり 許さないよ
1枚、また1枚はだける
あられもない姿
秘めた行い 肌色 君の全部
甘い声にクラリ 視線がユラリ
映るそいつは 誰 誰誰誰
愛は憎へ ひらり 手のひら返し 簡単に刺した
眠る度息の根を止め 何度も刺して ah
苦痛 歪む 綺麗な顔
殴り付ける それまた一興
細い首握り締め ホラ10数えてワンツー
四六時中見てるんだよ
今日のブラウスも似合ってるね
カフェラテ買って歩く帰り道
右ポケットから鍵を出す姿
ず、ず、ずっと見てるよ いつも見てる君のことを
あ、あ、愛してる 触れたいその柔い肌
触れたあいつが憎らしい
僕のだって言ってるのに
僕以外に抱かれる
悪い子だね 君も、同罪だよ
お仕置きしてあげるから
僕の手で治すから
きっと悪い病気にでも
侵されてるんだ 可哀想に
ユメマボロシわからない
今日も君のうしろ忍ばす
鈍色振りかざす 切っ先
朱がパッパッと咲いて 咲いた
僕ら永遠(とわ)に結ばれた
地を這い 拡がる熱に
零れる笑み 噛み締め
涙滲む頬に口付けを
流れる朱いのそれだけ
やけにリアルな世界で
辛く上下する胸
真っ直ぐに伸びたそれがMessiah