どこかで何かを諦めていたらここにいなかったな
思い出話とタラレバと もえぎ色のベンチ
当たり前のように咲いた花にも雨がそっと愛を注いでいた
長く暗い夜道を走ってきた気でいたけど
いつもいつでも照らしてくれていたあなたが
離れてても笑っているから心配なんてしないで
強がっても浮かび上がった気弱な輪郭を
なぞっては濡れてく枕引き寄せてあのシリウスに手を伸ばして誓った
どうして幸せのモノサシ 他人と合わせてしまうの
うつむいた目を馳せた先に輝くベテルギウス
せわしなくめくるページに今もあなたがくれた言葉が刻まれて
書いては濁す愛と消えることのない光が
ずっとかすみをさいて見つけてくれた空から
離れないと指切りをした 冷え切った手を絡めて
あの日がまだ 熱を持つから届くまで終われない
耐えがたい夜には星を見上げるよ あの約束を誓った狭い部屋で
もうすこし待っていて あなたは輝いて見つけられるように
いつだっていつまでだってリゲルのようにこの夜空のように
離れてても笑っているから心配なんてしないで
強がっては浮かび上がった気弱な輪郭を
なぞって唇をぎゅっと噛み締めた あの約束を誓った狭い部屋で
今シリウスに手を伸ばして誓った