「始… まりや… いつ… なりし… 終は… りは… いつ… なりや…
始… まりや… いつ… なりし… 終は… りは… いつ… なりや…」
朽ちもせぬ (果てもせぬ) 倦(う)みもせぬ
(揺蕩(たゆた)うことも…あらず) (あらず)
流れ入るものもなく… (なく)
流れ出づるものもなく… (なく)
湧きいだすものもあらず… (あらず)
消えゆくものもあらず…
されば吾はここならむや (ここならむや) それともあるまじや
有情(うじょう)のものなりや 無情のものならむや
闇にもあらぬ夜にもあらずただ黒きばかりの天下(てんが)に
(天下(てんが)に)
「不浄の吾が身に たま吹き込む者 うちいでき」
吾 思ひき苦痛だに感ずべからぬ苦痛より逃るべくば
永劫の修羅の道にこの身投げ入るることになんの迷ひやあらむ
いかなるよしかわからねどこの天下(てんが)に解き放しては (解き放しては)
吾が なすべきことを 吾は なすばかりなり
吾を恐るるものよ 吾が名を 呼びたまへ
(吾は時を遡るものなる邪(よこしま)打ち払ふものなり)
吾を恐るるものよ 吾が名を 呼びたまへ
(吾こそは守護者なる のちの世の 守り人なるぞ)
吾は なすばかりなり 吾が なすべきことを
吾は なすばかりなり 吾が なすべきことを