なぁ、味気ねぇ、
捨象まみれの信仰を依り代にさ、
曲がねぇ嘯きばかり、
飛び交うこの街の性、
あーどうしよう、
正体見たり、つってどうやら、
開けちまったもんは仕方がねぇから、
あの頃にはもう戻れねぇから、
実存と幻の狭間で、
未だ現し世の枷に囚われ、
解き放たれぬ祈りと魂、
容易くは言葉に落とせぬ話。
跳んで舞っていこうぜ、
五臓六腑、髄まで、
全部、酔わせちまったもんで。
その先へ這っていこうぜ、
正解ない問いにだって、
目を逸らさずにいたい、それだけ。
嗚呼、つまんねぇ、
駄法螺ばかりの体系を依り代にさ、
遣る瀬ねぇ祈りばかり、
飛び交うこの街の性、
「嫌、何も見たくねえ」、
つってうだうだ言ってそれ何年目?
独り善がりな妄想に囚われ、
そんな心構えじゃ一生掴めねえ。
58を通るのは飾りじゃねえ、
身を削った末に在る物種。
前を向く痛みをまた超え、
一歩先へ足を踏み下ろすだけ。
また壱から進むだけ。
跳んで舞っていこうぜ、
五臓六腑、髄まで、
全部、酔わせちまったもんで。
その先へ這っていこうぜ、
正解ない問いにだって、
目を逸らさずにいたい、それだけ。
世界のことなんてちっとも知らぬまま、
大人になっちまったから、
ただ先へ向かって、
その都度自分を訂(ただ)していくだけ。
さあ気張っていこうぜ、
一切合切、芯まで、
全部、ぶち抜いちまったもんで。
皆乍(みななが)ら戯(あざ)っていこうぜ、
道標ない喧騒だって、
手を放さずにいたいから。
跳んで舞っていこうぜ
五臓六腑、髄まで、
全部、酔わせちまったもんで。
その先へ這っていこうぜ、
正解ない問いにだって、
目を逸らさずにいたい、それだけ。