いくつも夜を超えて君に辿り着いたんだ
待たせすぎだよ、なんて見慣れた顔で笑った
落ちていく砂時計は見ないふりをしていた
君だけ忘れないように
ぎゅっと目を瞑った瞬間に永遠が過ぎ去るような
痛いほどの幸福よ
泡沫の記憶が僕の影を消しても
何度だって君を迎えに行くから
置き去りにされたような孤独な暗闇だって
君が指を指すから輝きを数えられた
何一つ叶わないと諦めてた命も
生きていい そう思えたよ
わかってるさ わかってるよ
もう 行くんだろう
このまま時間が止まればいいのに
祈った
はっと息を吸った瞬間に解けてしまう魔法のような
怖いほどの幸福よ
泡沫の記憶が世界の果てへ君を攫っても
何度だって僕が迎えに行くから