遠い記憶の中　最初の夢
僕らはそれぞれの名前を呼んで
夜空に巻いて散った光の粒
響くのは君の歌
暗い暗い夜を淡く淡く染める
眠っていた感情が動き出す
この夜に星が揺れる光は
誰かの記憶を載せた粒子
大切に大切に
この景色の欠片を拾って
暗い闇の中　ひとりでいても
夜汽車は星々の隙間を縫ってゆく
何もない部屋に光は舞う
聞こえるよ　君の歌
長い長い夜が蒼く蒼く燃える
哀しみや喜びよ　共にあれ
願わくば
この一度だけの旅が
まだ終わらないように
大切に大切に
この景色の欠片を拾って
僕なんて無個性な粒子の集まりだ
解けて離れて
バラバラになって
いつか世界に還るの
君だって何億の粒子の重なりだ
それが息を吸って
嗚呼　僕の傍で
泣いたり笑ってりしてるんだ
光っている　君だけは
遠くまで照らして
心に刺さって この胸を焼いて
ずっと消えやしないんだ
君は歌っている　いつまでも
時は流れゆくけど
荒波にのって　どこまで響いて
きっと　ずっと　消えやしないんだ
光って　君だけは
歌って　いつまでも