Tag: サンタラ

夜明けのKingdom

夜明けまであと少し 昨日の抜け殻がそこかしこに 裏通り この世界は広すぎて 時々は出会うはずのない二人 出会ってしまうよ いつか私達 風の強い日に 車を奪って 銀行に押し入ってしまうのかもしれない そして私達 小さな入り江まで追い詰められて 蜂の巣みたいに 撃ち抜かれ 倒れこんで 見つめ合ったままで とぅ とぅる とぅるるるるる… 夜明けまであと少し 欲しいのはただ一杯の珈琲 熱い珈琲 この世界は退屈で 時々は出会うはずのない二人 誰かが噂する いつか私達 夢と現実の境い目なんて 手に手を取って 越えてしまうでしょう 小さなつむじ風 枯葉巻き上げて ...

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ポートフォリオ

ほら人差し指で切り取った まだ君の知らない君を見せてあげたい 信号待ちのあごのライン 火照る耳たぶ ふせた瞼 見知らぬ誰かと楽しげに 通り過ぎてく 遠ざかる後ろ姿 ああ 君の色 ポートフォリオ ただ少し心が急ぐんだ いつか風に吹かれて 人は変わるものだって 夕暮れの街 五時のチャイム テールランプの波の向こう 手を振りもせず君のシルエット 眺めてるんだ 交差点で逢いましょう ああ 偶然のふりをして 君の色 ポートフォリオ

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ハイヌーン (きんぐだむ Ver.)

高台の 4階の マンションの この部屋も 路地裏の ビルの合間の 猫のいる あのアパートにも 国道沿い 崩れかけた ツタのからまった あのもとホテルにも 罪人も 善人も 勤め人も 遊び人も 平等に ハイヌーン ハイヌーン ハイヌーン ハイヌーン ハイヌーン 地下鉄の ごう音と 突風の すき間にも 教室の ノートの隅の 書きかけの あの化学式にも 海岸沿い コンビナート トンネルくぐって あの果樹園にも 恋人も 旅人も 尋ね人も 待ち人も 平等に ハイヌーン なりゆきも 思い出も 後悔も 明日の予定も 平等に ハイヌーン

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缶コーヒーと坂道

浅い眠りのような日々の終わりは 僕の手をすり抜けて どこまでも転がってゆくもの 夕焼けの坂道を 音を立て追いつけぬ速度で 浅い眠りのような日々の終わりは こんなにあっけなく 僕は 僕は 僕ならば大丈夫 君の瞳に騙されたりしない そう君だって辛いだろ? 偽物の花を水に挿して 浅い眠りのような恋の終わりは こんな風に行き止まりで 僕ら 僕ら さよならの向こう側へ 僕ら 僕ら

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In The Morning

夜更けの雨は いつしかあがっていた 西の空の彼方 星が帰ってゆく 鳥は歌いだす 朝の光は 彼を連れて行った 抜け殻になった その手を握って 僕らは見送る ドアを開けてやりなよ 新しいエンジェルはそこに 優しい男が残した その椅子が今日から君の場所

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Vega

そうではなかった ひと時のものだった そうではなかった 幻のようだった 長い長いこの街の冬をやり過ごすには 手袋 街灯 チョコレイト 緩い坂道は身体を温めた 長い長いこの街の冬はこれからだから 手袋 街灯 チョコレイト 寒い国の映画には ほら私に似た誰か 悲しい気持ちは 白い吐息になって 低く垂れこめた雲に 溶けてゆく

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真夜中を追いこして

ダークシルバーの古いフォード 人気のないガソリンスタンド これから迎えにゆくよ 起きてろよ 雨上がりの水たまりと 点滅の信号達を くぐりぬけ無理にはしゃいだ 誰かの体温みたいな 夜にはとてもやりきれない ひとりじゃいられない Uhu hu hu hu 何度も 何度でも 真夜中を追いこした どこにも いつまでも 辿り着くことのない Uhu hu hu hu 青い鳥とか星のように ...

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いつかの約束

海からの風は 僕らの身体を弄び 歌え 歌え 旅人たちよ 軋む声と指先で 小さな駅舎では 遠く踏切の音がする 思いがけずに果たされた いつかの約束 ひとり またひとり 今夜小さな灯りに集まって 笑いさざめくだろう ただそれを聞きたくて そこにいるだけで 誰かの淋しさを 代わりに淋しいと歌え それはガラス箱のあげは蝶 さあ早くおかえり 空へおかえり

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