Tag: 水森かおり

大阪恋しずく

この人と この人と めぐり逢うまでに 歩いた七坂 つづら道 濡れてうれしい 御堂筋 こんなわたしで 良かったら あなた…あなた愛して くれますか 命に沁みる 大阪恋しずく 傷ついて 傷ついて たどり着けたのね あなたという名の やすらぎに 肩を抱かれて 北新地 わたし迷子の はぐれ鳥 羽根を…羽根を休めて いいですか 情愛(なさけ)が熱い 大阪恋しずく 振り向くな 振り向くな 過去は忘れろと あなたの言葉に 泣きました 水掛不動に 手を合わす 祈るふたりに こぬか雨 あなた…あなた愛して くれますか 灯りもうるむ 大阪恋しずく

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大阪凍て月

教えてください 愛したことは どうして どうして 罪なのですか 逢うは別れの 戻り橋 あなたを奪う 運命(さだめ)が憎い 凍(こご)えて光る 大阪の月 ひとり迷う心に 突き刺さる 泣かせてください 焦がれる思い いつしか いつしか 断ち切るまでは 生きてきました ふたりきり 短いけれど 一生分を 川面に映る 大阪の月 せめて月と今夜は 添い寝する わかってください あなたに逢えて わたしは わたしは 幸せでした 生きる強さと 淋しさを あなたがみんな 教えてくれた 欠けては満ちる 大阪の月 やがて空は白々(しらじら) 夜明け前

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我が輩は猫である

Nya Nya Nya Nyan Nyan Nyan ママと二人ぼっちで暮らしてる Nya Nya Nya Nyan Nyan Nyan ママと二人ぼっちのあたたかさ 我が輩は猫である ママはスマホを 握りしめたままで 暗いキッチンで 居眠りをしてる いくらママを呼んでも 返事がないの スマホより先に ママは電池切れ あのとき言葉が 話せたならば 救急車を 呼んでいたのに ママがいなけりゃ 一人ぼっちじゃ 生きてはいけないよ ママに会いたいな ママの胸で甘えたい ...

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ようかんマーチ

(ホイッ)(ホイッ)(トロット) あずきの中から こんにちは (ア、ヨイショ) ういろうじゃないよ こんばんは (イヤサーサ) 練り 水 蒸し 玉 あんたどこさ (ア、ドシタ?) みんなのヒーロー ようかんさ 古より愛されてた (ホイッ) 誇りとプライドがあるさ (ア、ソーレ) だけどね 今こそ 愛して欲しいの (ヨォ~) 立ち上がれ (ア、ソーレ) あずきパワー (ア、ドシタ?) 栄養満点 非常食 (ホイッ) 噛まなくても (ア、ドシタ?) “よう噛んで” そうだって 私の名は ようかん ツヤツヤなめらか 練りようかん (ア、ヨイショ) ツルツルつるりん 水ようかん (イヤサーサ) もっちりもちもち 蒸しようかん (ア、ドシタ?) イモ 栗 柿 みんな ようかんさ はるか昔に中国から (ホイッ) ...

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霧降高原

ため息こぼれて 霧になる 浮かぶ面影 せつなくて 別れの理由(わけ)さえ 知らぬまま やっぱりあなたを 終われない 霧降高原 ただひとり みれん心を 持てあます この恋かならず 忘れます 決めたそばから 逢いたくて 私を優しく 抱きしめた あの日のぬくもり 信じたい 霧降高原 六方沢橋(はし)の上 涙しずくが こぼれます 短い夏の日 惜しむよに ニッコウキスゲの 花の群れ 来た道泣かずに 戻ったら あなたが待ってて くれますか 霧降高原 どこまでも 後ろ向かずに 歩きます

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横須賀ラスト・ラブ

黒いドレスで あたしは唄う 星になったあんたに 捧げる恋歌 とうの昔に なくした幸せ やけに恋しくて さみしくなるの 横須賀ラスト・ラブ あの日も冷たい雨が降って 横須賀ラスト・ラブ 泣いて泣いて 泣きぬれて どんな結末(わかれ)でも どんな運命(さだめ)でも あたし…あんたが好きだった 白いドレスは あれきり着ない おどけ顔で笑った ふたりの写真 あの日あたしは この街飛び出し 夢と引き換えに あんたを捨てた 横須賀ラスト・ラブ あの日とおんなじ潮の匂い 横須賀ラスト・ラブ 今も歌う ブルースを 何が間違いで 何が正しいの だれか…あたしに 教えてよ ...

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渡月橋から

桜の季節に 誘われて 想い出たどれば 嵐山 そうね あの日は はぐれぬように あなたはこの手を 握ってくれた 二人で渡れば 別れる橋と そんな迷信 笑い飛ばして… 渡月橋から めぐる年月(としつき) 途切れた恋の 理由(わけ)をさがすの 月が渡れば 涙も渡る 今でもあなたが 恋しくて 壊れてしまった 幸せを 呼んでも戻らぬ 桂川 そうよ 愛して 傷つくまでは あなたのすべてを 信じていたわ ざわめくこの胸 竹林(ちくりん)の径(みち) ひとり行くのは すこし怖くて… 渡月橋から 恋の洛外(らくがい) 失くした夢の 欠片(かけら)さがすの 月が陰(かげ)れば 心も陰(かげ)る それでもあなたを 憎めない ...

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ブルーナイト神戸

窓に映った 横顔が 別れの時を 探してる 星のかけらを 散りばめた 街の灯りが 滲んでた 優しくなんて しなくていいのよ いつかは終わると 知っていたから 思い出ほろり 水に流して 神戸元町 ひとり背中に風が吹く あなたコートの 襟を立て ふたり歩いた 北野坂 腕をからめた 冬の夜 心はここに ないのにね 寂しさだけが ふたりをつなぐ たったひとつの 橋だとしても 渡らぬことが 私の愛よ 神戸元町 旅路の果ての風見鶏 女の涙 嫌いでしょ それが男の 本音だと 胸の芯まで しみてるの だから笑って お別れよ ...

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メープル街道

私を乗せて 列車は走る 紅いカエデが 風に散る 車窓(まど)から見える メープル街道 秋に染まって 絵葉書みたい 紅(くれない)緑 黄色に変わる 人の心も 変わってゆくわ この手紙 書き終えたら あなたを 忘れます… 異国の町で 一人になれば 迷う心を 決められる カバンに落ちた カエデが一葉 風の旅人 私と同じ 紅(くれない)緑 黄色に変わる 永遠(とわ)の誓いも 変わってゆくわ この手紙 読み終えたら 私を 忘れてね… 紅(くれない)緑 黄色に染まる 時も流れて 染まってゆくわ 列車から 降りたら そう 明日を 生きてゆく ...

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海の子なれば

私の瞳の 一番奥に 小さな海が ありまして ホロリ涙を 流す夜は 海の匂いが 頬つたう 我は海の子 なればなり 白き貝ガラ 耳にあてれば 海の響きが 寄せてくる 母に抱かれた 子供のように いつも泣き止む 私です 海という字に 母がいて 我は海の子 なればなり 今宵大潮 満月の夜 私の肩に 唇で あなた残した 桜貝 そこだけ熱く まだ火照る 我は海の子 なればなり 沖ゆく船の マストに灯る 明かりは星座の 形して 遠くの港を めざすから 私もあなたを 旅立とう ...

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