Tag: るぅと

四月を数えて

とりどりの色 移ろう夢 変わらぬ温もりをくれる人 こだまする想いを 何度重ね合った僕達は 四月をまた数えて 陽だまりに釣られた花の舞う姿に寂しくなる頃に 幸せのページをめくる 「あなたのため」と笑う君の優しさに触れる度雲は晴れる あとどれほど君と過ごせる? よく君が言う 「幸せになって」と 君が居なければ そこに意味はないのに 目を奪うほど鮮やかなんだ この愛しき日々が ただ君と居たい 形の無い 暖かさに名前を付け合って 甘やかな痛みも 耐え難い喜びも 誰より寄り添って覚えたい 手探りの命 目隠しの祈り 悲しげな顔で言葉を呑む君 どんな季節でも傍に居てくれた どんな気持ちで居てくれた? なぜ息を継ぐ 幸福の水面で ...

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びっぐらびゅ

ばばば ×(ばってん)だ 僕だけを見てて 推し変許しません! ばばば ばっきゅんって 撃ち抜いてタップ もっとラブ おねがい 教えて すき?きらい?すき?きらい? 僕だけ みて?やだ?みて?やだ? 占う すき?きらい?すき?きらい? 「好き」が欲しい!今すぐに! はーとも言葉も溺れるくらいで 送ってよ 愛情、暴走、注意報! 毒毒死ちゃうの 愛、うぉんちゅ。 はーとにちゅーどく中 画面いっぱい びっぐならぶで 埋めてうぉーあいにー 毒毒死ちゃえ 君も夢中 通知ONは絶対必須 監視して、ね? 24時間まばたき厳禁です! ばばば 罰金だ! 見逃しただとか 即レス推奨です ばばば ばっちりな 承認をちょーだい ...

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透明な翼

向こう側を夢見る鳥 初めは、憧れるばかり 木々の額縁が成す檻 あの空、裂く翼を見やり 大きな身体ならば 強い風が吹いてたのなら あの空は僕のものだっただろうか それならそのままだって良い 羽ばたけないままだって良い 背中撫でる風ひとつ 微笑んでいた 僕らの夢になった日だ 誰も見向きさえしないストーリーから始まった それで良い それで良い 小さく確かな浮遊感 地面を蹴っ飛ばして 向こう側へ駆けていけと あの日付けた足跡は君だけが知ってる 向こう側を夢見る鳥 君がふわり吹かす風に 緩やかに世界は開き ...

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後悔日誌

朝焼けを知った 産声のような 鮮やかさなんて 逃げ出したいほど 長い長い夜を 恋焦がれている 間違えたままに 漂う船だ ゆらゆら憂う波に 生まれたまま浮かべない 見様見真似だけで継ぎ接いで 人生を 漕ぎ出した みすぼらしいガワだ 行き交う船の 憧れは早く 海路図の無いまま 遠く遠く想い馳せてしまった 頼りなくたわむ帆に 今や気付いてしまったようだ なあ明日の僕はどうだい? きっと救えないや 弱いままを愛せてしまえば 僕はどれだけ僕だっただろうか 「弱いままでいい」と 弱音愛す強さもなくて 航海日誌は 誰にも見せること出来ないほどに ...

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ずっと僕は

簡単な感情だ ただ食べ尽くして 言葉の濁りを ただ吐き出して 泥水を飲む 泥水を飲んでいた あの合図に焦がれて 優しさなどじゃ 生きられやしない 知ったんだ だから 優しくなれた 願い事はもう焼べて、おやすみ。 初めまして ありきたりで 何者でも無い僕へと この惑いも 呪いさえも 恋にも似た 刺激で熱を今帯びていく 嗄れ声 また憂世説く 代わり映え無い 悲しみを解く 故に冷めやらぬから尊く ...

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