Tag: インナージャーニー

Mary

いずれこのときが来るとわかっていた 真綿で締められるような日々の果て 行くあてもなくふらふら彷徨う君のこと 遠くの星からずっとずっと眺めてた やがて透明な膜が街を覆ったなら 吸い込まれそうな青い青い空の下 昔君が聴いてたお気に入りをかけよう もうなにも怖がらなくてもいいんだよ メアリーどんなに遠く離れても 何百、何億、何光年も先で メアリー何度も何度も呼んでみる 君の自由は誰にも奪えやしないよ 大切なものをひとつだけ持つのさ 今日はよくばりすぎた人類最後の日 なくなりそうな世界の端の端の果て 君と僕だけがわかる秘密を作ろう 夕暮れの道を確かに歩いてた 灰色の世界で青く咲いた花 昨日見た夢の話を聞かせてよもう一度 そしてなにも知らずに眠るのさ ...

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予感がしている

ひとつずつ片付けてく やらなきゃいけないことたくさんある ひとつめは夢の始末 眠りにつき今夜最後の夢を見るのよ さよならの口づけ交わしたら そろそろ行くねと逸らす視線の先 まだまだ眠っていたいけど お別れの朝は近づく 丘を越えゆけばまだ間に合う朝焼け 今日はなにかが始まりそうな予感がしている まぶたを開けば新しいこの世界が 騒がしいほど素敵だ 少しずつ乗り越えてく 悲しいことも苦しく冷たい夜も ふたつめはこの世界から なくなったものを書き記していくこと 小さな棘で傷つけ合い やがて大きな河を渡る もう二度と途切れないように 止まらないように歌うよ ...

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トーチソング

こんなに近くにいるのにぼくら 銀河の果てより遠い 内緒にしていた話も全部 ほどいて終わりにしようよ、ねえ 眼に映るものやカタチが違っていた 間違っていた 君の静かなトーチソング まだ胸の奥を締めつける 虚しさでまた傷をつけて二度と戻れないまま 知らないふりでどこまでも 飛べるような気がしてた これ以上もう近づけないこと やさしさの意味も知ってる 最後まで言えぬ言葉は迷ったまま 彷徨ったまま 君のかけた魔法 言葉さえも 全部忘れられたならいいのに さみしくはない ひとつだけまだある炎 ...

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陽だまりの夢

夢を見たよ 生まれる前のこと 君のことをずっと探していたよ 行かないでと涙が伝うけど 記憶はほどけて風になって漂う ああ季節は涙を舟で渡るよ そう静かにゆるやかに時が経ち 夢を見れば 暖かい窓の横 君の腕の中遠くなっていく ありがとうもさようならも言えずに 君のすぐ近く、近くにいるのに 覚えている?出会った時のこと あの日もこんなふうに君を見つめてた ああ季節は思い出の窓の横で そう今は静かに陽だまりになれる ああ最後の合図は君に内緒だよ いつまでも君のこと想ってる いつまでも君のこと願ってる

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