Tag: エイハブ

うろん

許せない事だらけだろう? 曖昧な何かで出来た世界の中で、 僕だけ正常だって顔したお前らへ、 決まった物を言い、 心奪う罹患者は、 お前が傀儡(かいらい)と化すのを 今か、今かと待っている。 うろんな事ばっかだ。 如何様に、変わってしまえるのさ。 今だって、一つ一つ何も言わずに傾けてく。 お前らの思考はジャックされてんのさ。 君はまだ知らないが。 何気ない暮らしでお前らは、 どれだけの思想や偏向、 二次情報に侵されている? 誰かの意見は安心に、 便利は怠惰へ繋がった。 その「興味」はお前らのものか? 情報を食べる。 理想で語る。 ...

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ある男

下んねぇ 待っていたのは 選んだ道が間違っていないか 確かめるだけみたいな人生 兎角つまんねぇ やる気も意義も見出して それでも尚苦しいとか贅沢なんだろうか きっと間違えた でも、何処からこうだった? どろどろ溶けた脳、知覚した もう八方塞がった それでも尚僕は生きていた 鳴り止まない心臓が まだ歩けよと叫んでいる そうさ、僕はまだ信じてる 飾れない気持ちだけを信じている 死ねないから僕らは生きている それだけだけれど、まだしがみつく 歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて 歩いて歩いて疲れてしまった ...

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ケンカしようぜ

もうここまでだって言ってしまえる 僕らもお前らもその程度 臆病じゃないとかいうなら こっち来てケンカしようぜ 誰もが抱えてるんだ 行き場のない恐怖や不満などその類 今日だけ理性を忘れて 大口叩いて愚痴ろうぜ ほら、らったったらららったらら 今茜の花が咲く それでも、らったったらららったらら まだ足りないもんがある いつかの分かったフリだとか そういうのが怖かった 僕ら、きっと無意識に 見たいものしか見ないようになる だから、ケンカしようぜ。 丸めてポイしたかった昔話 最後は救ってよ君の手で きっと同じように君も救うから ...

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怪奇小説(ReRec)

「そうだそうだ、知らないなら教えたげるよ。」 お願いです、頼んでもいないその悪意で 僕らを染め上げないで! 知らないまんまで良いんだ。 その行為に何を得る? あぁ悲しくも手出し無用、 及ばない事ばっか。 想像を拒んだ。 その対価はどこにある? ほら、無理せずに、着実に。 ただ何かがつかえている。 擦った揉んだ、惚れた腫れたの憂いで この世の事全部分かった気になって。 後ろ暗く荒む心のまま、 この悪意を世に散蒔くよ。 「分からないもんはそのまんま置いとこうぜ。気付くって辛い事だしさ。」 どうどう、どうどう。 「さあ、怪怪奇奇上等、 どっちみち僕らは畜生道。」 そんな強がりの限界に気付いた時、 ...

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