Tag: ゴホウビ

春、ふるえる

薄ピンクに色づく大通りで賑わう人 立ち止まって空を見ている 僕はうつむき通りすぎる 水たまりに映りこんだ顔 風にゆられて歪む 忘れられない人を思い出している 始まりの季節 置いてけぼりだ 咲き誇る花を見上げて きれい、と ただ思うように ふと笑顔がこぼれるように 君をただ見つめてた 押入れの奥に押しこんだアルバムの埃はらえば 鈍くなったはずの心が 小さくふるえるのです 僕はまだ夢見てる ねぇ いつから大人 いつまで子ども 言わなくてもわかるなんて むずかしくって 進む速度はみんな違う いっせーので回るこの世界 たまに息ができない どうしようもない僕の話を聞いては ...

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ぶっとばすからね

だいっきらい だいっきらい 今度ちょっとでもふれたら ぶっとばすからね あなたの隣にいるわたしは 世界一不幸者だ 鏡に映る女の子 嘘でしょ わたしなの? お金も時間も友情もぜんぶ とかして手にいれた あなたと過ごす数時間は 一瞬で砂になる いいとこ数えるより ダメなとこ数える方が楽 それでも腕にくるまれ 灯りを消せば もうどうでもよくて だいっきらい だいっきらい あなたのことなんて これっぽちも尊敬してない だいっきらい だいっきらい ...

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ジャンクミュージック

ジャンジャンジャカジャカ ジャンクミュージック 心には残らなくていい 頭に残ればそれでよし(おっけー) いいねはたくさん押すけれど フォローはしません(すいません) バズればいい バズればこそ バズ至上主義(言うねえ) ハズレたら全部 ゴミ箱行き?(ポイ) ポイポイポポイポーイ(もったいない) 音楽も抱いた人も 数字が数字が数字が 価値のすべて! 「それでいいの?」 ゆきずりのミュージック ワンナイトミュージック 燃やしてなんぼ くすぶるくらいなら ハイになって灰になれ ...

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ヒトリヨガリ

会話が少しずつ減って行くことに 寂しさ感じる暇もないくらいに 日常を守ることで精一杯 二人のため息が部屋中に降り積もり 「ありがとう」「ごめんね」は 言葉になれないまま息を潜めている 側にいるのに遠くに感じる いつからこんなに君の事が 分からなくなってしまったのだろう 抱きしめたら君は笑って 抱きしめ返してくれた日々 ただそれが僕らの すべてで輝いていた 今は好きだって伝えたって 笑ってくれるか前みたいに 優しくいたいのに うまく出来ない僕が嫌い くたびれた身体 運ぶ終列車 降りたホーム 耳に流れて来た アナウンスの柔らかい声 ...

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つまりは

“初めて出会ったときから惹かれていた”なんて 理想の出会いじゃないけど ありふれた景色の隅に映ってた君が いつしか世界のど真ん中にいた 言葉にするのは得意じゃないけど 君に聞きたいことがある 君のほしいものはなんですか 君の描く未来はどうですか 行ってみたいとこはありますか 今何考えてますか 君の食べたいものはなんですか つまりは何が聞きたいかって 好きな人はいるんですか さしつかえなければ 教えてほしいのです 一人でいるのが好きなの 気楽でいいから 僕らは似てるのかな でも君といると自分が自分じゃないみたいで 驚いて戸惑ってワクワクするんだ どれだけ文明が発達しようとも ...

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