Tag: ハンバート ハンバート

一瞬の奇跡

こんなことして何の意味があるの? そんな頑張って君は何がしたいの? 嬉しい楽しい寂しい悲しい どれも一瞬だけのこと ぼくらたくさんたくさん拾って ただ歳とっていく 君一人で何かできるとでも? 集まれば力が生まれるとでも? 嬉しい楽しい寂しい悲しい どれも一瞬だけのこと ぼくらたくさんたくさん拾って ただ歳とっていく ハッピーエンドなんて存在しない 終わりよければよし そんなことはない 嬉しい楽しい寂しい悲しい どれも一瞬だけのこと ぼくらたくさんたくさん拾って ただ歳とっていく 嬉しい楽しい寂しい悲しい どれも一瞬だけのこと ...

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ある日の来客

なんだかやな予感 何かが起こりつつある 朝から掃除して せっせと料理を作っている 12時を過ぎたころ 玄関のチャイムが鳴り 久しぶりのあの声が お邪魔しますと他人行儀 招き入れる妻の声が少し上ずっている とうとう来たか恐れていたこの日このときが どんな顔してるのか ここからじゃ見えやしない まともなやつなのか 借金なんぞはないだろうな 襖が開いて明かりがついて君が近づいてくる お父さんと言ったその声が少し湿ってる おめでとうおめでとう 君に聞こえなくても 親父は遠くから 君の幸せ祈っている 君の幸せ祈っている

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わたしは空っぽ

ささやいたそっと 抱きしめたぎゅっと 最後だけちょっと 泣いてみせて さよならを言って 何度も手を振って 見えなくなるまで見送ってた 君みたいに無邪気にはもうなれないこと 本当ははじめからわかってたの ずっと好きだよって 言ってくれたけど ごめん ごめん 物陰でそっと 抱き合ったぎゅっと 髪の毛がちょっと くすぐったい 君の目は真っ赤 わたしは空っぽ 悲しいくらいに何もないの 何が悪かったのかとかそういうことじゃない ...

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In The Dark

おはよう 元気? 調子はどう? ごめん急に 驚かせて 君の朝は ぼくの夜中 おはよう 元気? 調子はどう? ここにいたい 君といたい 体ももう 薄くなって 時間がない 間に合わない このままさよならしたくない おはよう 月が綺麗だから 君の夢を 訪ねてみた 最近たまに 音が消える おはよう 今日は何をしよう ここにいたい 君といたい 体ももう 薄くなって 時間がない 間に合わない このままさよならしたくない 暗い話はしたくないよ 楽しいことだけしていよう 君の話もっと聞かせて 今はただ 少しずつ視界がぼやけて ...

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夜の火

さっきまでは 聞こえてた 笛の音が 聞こえない 音の方 追いかけて ここがどこか わからない ああぼくも連れて行って ああ夜の闇の向こう お揃いの 衣装着た お兄さんや お姉さん 何もない この街も 今夜ばかりは 別の顔 ああぼくも連れて行って ああ夜の闇の向こう ああぼくも見てみたいな お面の穴の向こう ああぼくも連れて行って 深まる闇の向こう 見つけたよ太鼓の音 さっきまでとは逆の方

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寝ても覚めても

バイトのはずの君の部屋から 明かりが漏れていた 消し忘れたかシフト変えたか 風邪でもひいたか どのみちぼくの知ることじゃない 気持ち悪い 自分でさえそう思う 寝ても覚めても君を想った ぼくは土砂降りの中ただ立ってた 二階の奥の君の部屋には 西日が差し込んだ いつも悪口言ってるぼくを 君は笑ってた 身勝手なのはよくわかってた 甘えていた 君の細いその肩に 我を忘れて君を恨んだ 生きていることがただただ辛かった 寝ても覚めても君を恨んだ 雨が止んだ今ただただ愛しい ただただ愛しい

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君を見つけた日

ひと目見てすぐに気づいたよ 君だ君だやっと会えた 姿も形も違うけど 君を間違えるはずがない こんなところで会えるなんて 何があるかわからないね これでようやくこの世界で 独りぼっちではなくなった ずっと待っていたんだよ いろんな国いろんな時代 ずっと探し続けてた 何度も何度も生きながら 呼んでも君は振り向かない そうか言葉が違うのか この声はただのなき声で 君には言葉に聞こえない 行かないでくれ気づいてくれ 君よ君よ君よどうか 見つめつづけたら目が合って 君が息をのむ音がした ...

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恋はこりごり

恋はもうこりごりよ 男はいらない あの日以来 そう思ってきた 恋はもうこりごりよ 一人で生きるわ 人になんて 構いたくない 期待しないだけの 知恵はあるから 仕事みたいなもの 求めはしないわ 月が綺麗なんて いつぶりかしら 時が癒すなんて 信じちゃいないわ 恋はもうこりごりよ それはね変わらない でもね今日は 少し歩こう

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あの日のままのぼくら

久しぶりに会った君は 相変わらずというか 何ひとつ変わってない そんなふうに見えた そんなはずはないことくらい わかってるのだけれど 会わずにいた時間なんて なかったかのように 約束なんて堅苦しいことは ぼくらの間には必要ないのさ 悪ふざけばっかしてた どうしようもないぼくら 久しぶりに帰ってきた あの日のままのぼくら そういえば果てしもなく ずっと話してたのに 何の話していたのか 何も覚えてないな 成長なんて小難しいことは ぼくらの辞書にはね書いていないのさ ...

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ノアの方舟

夜空に大きな 舟が浮かんでた ぼくはその中に 連れられていった 明日で世界が 終わるというので ぼくがただ一人 選ばれたらしい かみなりが落ちた 遠く街の方 それとも何かが 爆発したのか 舟は音もなく 空を昇ってく ぼくの住んでいた 地球を残して さよならの ひと言を どうしても君に 言いたかった また別の方で 火の手があがった そのうち地面を 覆い尽くすだろう 静まり返った 広い舟の中 ぼくは窓越しに それを眺めてる さよならの ひと言を どうしても君に 言いたかった 遠ざかる ぼくの家 この舟に 出口はない さよならの ひと言を どうしても君に 言いたかった ...

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クリスマスの朝

窓を開けたら真っ白な世界 起き抜けの目に突き刺さる光 まだ誰の靴にも 一台の車にも 踏まれたことのない雪が広がる そう思ったら前の駐車場に ぴょこんぴょこんと耳の長いやつ サンダルを突っかけ 思い切り転んだ 冷たくて思わず声が漏れた 「ひゃっ」 そう思って目を開けたらそこには 広げたままの教科書とノート 授業の終わりの 鐘の音とともに かすかに残る雪の冷たさが 九月の午後の空に溶けていく いつかそんなクリスマスの朝を

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トンネル

どこへ行くのかわからない どこから来たかもわからない 行くも戻るもない道を 戸惑いながら歩いている 何がどうしてこんなことに どこでどう間違っちまったのか 行くも戻るもできぬまま 途方にくれて座りこんだ 先の見えない日々に 押しつぶされそうで ふざけんなって喚きながら 手当たり次第物を投げた 暗いところを歩いてた 誰かの呼んでる声がした みんな泣いたり笑ったり そうやってきみは生まれてきた どうせ変わらないさと つい流されそうで 忘れんなって噛みしめた きみが生まれた朝のことを ...

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