Tag: 加藤登紀子

雨音

どうして雨が降るのですか? どうして風が吹くのですか? 静かな深い雲の向こうから 誰か私を呼んでますか? 泣いているのですか? 歌っているのですか? 誰もいない空っぽの空に向かって それでもあなたは叫ぶのですか? どうしても伝えたいことがある。あの人に どうしても抱きしめたい人がいる。あの場所に 何のために 誰のために、 さあ、きっと、私自身のために どんなに別れが辛くても、 どんなに淋しい最期だったとしても 共に生きた時間のすべてが素晴らしかったと どんな苦しみが隠されていたとしても あなたがそこにいるだけですべてが美しかったと ただそれだけを伝えたくて

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運命の扉

それが運命の扉なんて 誰も気づいてはいない まるで太陽の気まぐれみたい あなたはその手を振り上げた 何も知らない私は思わず 見つめてたその手を 何も知らない誰もが眩しそうに 見上げてたその手を それが運命の悪戯だって 誰も気づかないままで 時計の針は走りつづける もう誰にも止められない どこからきたのか魔法の翼が 空に飛び立つ未知の空へ 誰も知らない魔法の力が 知らず知らずにすべてを変える どこへいくのか 闇の中へ それとも光へ 何が待つのか わからないまま 謎に包まれて それが運命の翼ならば  風に踊らされるままに もしも太陽の気まぐれならば その光の示す方へ ...

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80億の祈り

乾いた 土の上に 一粒 ポロリ涙 しあわせはどこに あるのか? わからない誰にも 答えはないの 海の向こう知らない 国から 運ばれた甘い実を 捨てられますか? この先の道 足を踏み入れたなら 昇れるか 落ちてゆくのか 心が叫ぶ 自由のために 80億の 祈りが燃え尽きる 前に こわれかけた靴と 端末 他には何もない いくあてもないの 街の片隅 取り残されて いく 何も知らされないままに 心が叫ぶ 愛する ために せめて この手で タネを蒔くのよ 80億の いのちが 消えないように 守るわ

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きみはもうひとりじゃない

ありがとうごめんなさい 言えないきみが好きさ 本当の気持ち 言えるまでは 黙ってていいよ 空が綺麗すぎて 泣きたくなるのはどうして どこか遠いひとのこえが聞こえる気がして 空を飛ぶ鳥も 迷子になる時がある そんな時はもっと高く 飛び立って行くんだ 誰かを愛したら きみはもうひとりじゃない 誰かのために空を見あげる きみはもうひとりじゃない 大好き大嫌い どっちかわからないよ 本当の気持ち わかるまでは抱き合っていようよ 時間はシャボン玉 一瞬に消えていくよ どんな短い思い出だって 僕は忘れない きみを守る人が突然 どこか遠くへ行ってしまったら それがきみの旅の始まり 誰かを憎むより愛する人に 遠くの国で今 争いが起こっている 目を閉じて思い浮かべよう 暗い夜の怖さを

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生きとし生きるもの

その胸にもしも今 熱い涙こぼれたら まだ知らない明日が もうそこに生まれてる 見捨てられた世界の片隅 凍えた地の果て荒野でも あしたへ育ちゆくものよ どんな時も忘れないで その手の小さな温もり 命の力信じて 今日を生きる糧を奪われ 傷ついたからだ寄せ合う時も 風吹く時は 風の中を 雨降る日には 雨の中を 風吹く時は 風の中を 雨降る日には 雨の中を 生きとし生きる かけがえのないもの 生きる悦びが あしたを拓く 耳をすませば 聞こえますか 海を越える 鳥たちの声が 目を閉じれば 見えますか 嵐の向こうに 広がる虹が 太陽のかけらを抱きしめる大地は 悲しみさえも力に変える 風吹く時は 風の中を 雨降る日には 雨の中を 風吹く時は 風の中を 雨降る日には 雨の中を 風吹く時は 風の中を 雨降る日には 雨の中を 風吹く時は 風の中を 雨降る日には 雨の中を

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さ・か・さの学校

大きな砂時計 グルリと回せば 新しい時間が 走り出す ありきたりの常識 さかさにすれば 昨日と違う 風が吹く もう終わりだと思えた時 次の瞬間がもう始まっている 行き止まりだと思えた時 違う景色が見えてくる 君は魔術師 さ・か・さの学校 未知の未来を 運んでくる 間違いだと気づいたら ページをめくれ 何度でも違う扉 開ければいい 泣きたいほど苦しけりゃ 泣けばいい 辛さをこらえるより 声を出せ 昨日の殻を脱ぎ捨てる時 大きな羽がもう生えている 知らない空を飛ぶ時には 昨日の地図はもういらない

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風が吹いています

風が吹いています 海が呼びかけてきます 声をかければ応えてくれそうな 街並みが佇んでいます 壊れた家の窓枠にも 面影が揺れています 能登瓦の屋根が 大地にうずくまっています 悲しみの里にも 春の花が咲いて 命ははなやぐもの あなたの笑顔の中 必ずもどって来る 懐かしい暮らしを取り戻す 挫けそうになっても 見捨てたりはしない 今日も能登の空は 青く輝き 軒先に赤い花 子供らの声が聞こえてきます 懐かしい 故郷 変わらずに微笑んで 命ははなやぐもの 夢見る心の中 長い歴史の中で 今この時を生きてる 過去を振りかえる前に 今日のために生きていよう 海も山も川も 変わらずに美しい 人間だけがどうしても 失くしたものを振り返る 帰らぬ人のために 目の前のきみのために ありったけの力で すべてを抱きしめたい 懐かしい故郷 変わらずに微笑んで 命ははなやぐもの あなたの笑顔の中 ...

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俺たちは海を渡る

海を超えて 波を超えて はてしない広さへと 俺たちは夢をさがし 太陽の中へ 旅をする 風よ吹け 嵐よ吹け 海鳴りが呼んでいる 俺たちは夢をさがし 海のかなたへ 船を出す 海に生まれ 海を渡る 白いツバサの鳥のように 俺たちは夢をさがし 風にむかって 帆を上げる 俺たちは夢をさがし 風にむかって 帆を上げる

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サルダーナ

サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ お前に 何があったの? 真夏の昼下がり 東京のど真ん中 サルダーナ お前は 荒野を目指したの? 競馬場飛び出して フェンスを越えた サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ サルダーナ お前の 目の前には キラキラ光る 運河があった サルダーナ お前は迷わずに 運河に飛び込んで 運河を泳いだ 運が良かった 運が良かった 運が良かったんだね 運が良かった 運が良かった 運が良かったんだよ サルダーナ 運河を泳ぐお前を見ていた まわりの観衆は拍手を送った ...

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