女つれづれ
夜(よ)が更けて… 秋風吹いて 身もやせて おんな素肌の 人恋しさよ あなたの体の 熱さが欲しい ないと思えば なお欲しい 女はほろほろ すすり泣く 月冴(さ)えて… 酒ひと肌の ぬくもりは 憎い人さえ 愛(いと)しくさせる いいこと一つで 九(ここの)つ涙 そんな昔も なつかしい 女はしみじみ 酔いたがる 消えそうに… 鳴くこおろぎの 哀しさに 炬燵(こたつ)今年は はや目に欲しい あなたの背中を 追いかけるよに 夢で今夜も 逢いにゆく 女はつれづれ 口紅(べに)をさす
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