Tag: 千寿暦(鳥部万里子)

いつか、薄紅の空の下で

いつしか胸に芽吹き始めていた 気持ちはどんな花だろう? 淡い期待の色も知らないけれど 待ち遠しいと思ってしまう 自分の中に仕舞っていたままで やがて忘れていた思い出 抱きしめている蕾のふくらみが 予感のように囁いた 見ようともしなかった 憧れ揺らしている 季節の装い変えていく風 暖かく吹くとき...咲いたわ 桜の花 春を告げるのなら この気持ちは 何を伝えようとするの 気づかずにいたままの心に 小さな花をつける 冬枯れていた頃を思わせない ひとつひとつの花びらの 淡く優しい色に包まれると 結んだ想いほころんでいく ...

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眩しい朝日に照らされて

自分の中にだけ隠し持っていた筈なのに 誰かと分け合ったような感情にどうして心は騒ぐの? 正しさに引いた線を踏み越えてしまったようで でも、否定もできなくて 独りで成り立たないと知っていたことにさえ 初めて気付いた、そんな気がして いま、自分はどんな表情でいるのかもわからないままだけど ただ、好きなものを見つめてる時のように胸がちょっと疼いてる 何故?自分で出せない答えに問いかけて、朝日を見ていた 自分に言い聞かせてきた気なんてないのに、痛む 棘が刺さっていることの理由からも目を背けてきた 正解があると、間違いもあって だから迷うはずなんてないのに 独りでは見えなかった、誰かといる時 感じてた 間違いなく自分の感情 いま、自分がどんな表情かわからないけれども、嘘じゃない ただ、好きなものを見つめてる時に似ているんだと分かってるから 何故?戸惑う心さえも忘れたままで、朝日を見ていた 眩しい、あの光に照らされてる自分が笑っているなら、どんな今日になるの?

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