Tag: 池田輝郎

玄海しぶき

網(あみ)を曳(ひ)く腕(て)に しぶきが刺さる 時化(しけ)が牙(きば)むく 木っ葉船(こっぱぶね) おっかねぇのは 誰でもおなじ 弱音見せない 意地と張り ここが我慢の 玄海しぶき 行くと一声(ひとこえ) 行くなと三声(みこえ) おんな未練が 胸をつく 骨の芯まで 玄海(げんかい)育ち 行かにゃなるまい 男だよ 燃える茜(あかね)の 玄海しぶき 命かけなきゃ 玄界灘(げんかいなだ)の 海の宝は 望めない 大漁旗(たいりょうばた)あげ みやげを積んで 戻るその日を 待ってくれ 男度胸の 玄海しぶき

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佐渡情話

佐渡の尖閣 夕日が染める 寝てか覚めてか うつつか夢か 遅咲きの おんなを連れて どこへ行こうと 云うのかい 愛しさばかりか 苦労の種も 抱けばせつない 佐渡情話 たらい舟でも 荒海越える 惚れたこころは 千里も一里 はかなげな 越後のおんな おれが捨てたら どう生きる 淋しさしのぎに 出会った二人 波の音する 佐渡の宿 島の外へと あんたがよけりゃ 連れていってよ こぼれ陽欲しい 佐渡ヶ島 いいとこなのに 何がつらいと 云うのかい おけさが聴こえる おんなの胸に 恋のみちゆき 佐渡情話

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