Tag: 灰かぶり

寿命

削ることでしか感じられない命や 痛むことでしかわかることのない心の場所 設計上、僕らは天邪鬼だから 失ってから気付くなんて遅すぎるのに 行き先を結末と呼ぶのか はたまた予定調和と謳うのか お好きにどうぞと言われても 未だ実感が湧かないもんで 持て余す玩具の遊び方は如何に いっそこのまま駆け上がって あの世にタッチアンドゴーしたいね 教えてよ 命の震わせ方 もう死んだっていいやって思えるほど このまま駆け上がって 最期はハッピーエンドを見ようぜ それまでは生きるから 使い古すから 「寿命 なぁお勘定を」「あい毎度」 って交わす日まで “逝かないで” そう思える人のために 生きてみたいんだ こんな僕だから ...

Read moreDetails

うたたね

深い海のような夜 たまにならいいけど 今日も不安定な心に 溺れてしまうんだ 嫌いじゃないよ こんな日々も ただ身体が追いつかない 今日はもう眠ろうよ アラームなんてかけないで 朝になっても夢を延滞しよう クタクタな日々だけど 今くらいは無防備でいいんだよ 私のうたたね 生きていくこと “歩む”と例えるようだけど 立ち止まりそうな私の日々も 人生と呼んでよ 要らないんじゃないの?私のこと とか余計なこと思う前に どうにも色々と 武器を変えても憂いはしぶとくて ...

Read moreDetails

暗転の果て

「もう知ったこっちゃない」 どうかそんなこと言わないで。 君の手から零れた世界は 何にも面白くないんだよ どうしたって欠けた心が 治らずに痛むままで居るのなら もういいから、眠れなくていいんだぜ 朝なんか迎えずに僕と居ようよ 高架下で僕らは 隠れるように唄を歌ったんだ 終いには、空から轟音が かき消してきたって それすら笑えてきて あぁなんだか これでいい気がした ただの馬鹿ならきっと何も出来てはいない ここは舞台の上 僕と君だけのステージ 凍てついた手を溶かす 血液の群れ 光る風景 これは二人の秘密ね きっと行こうぜ 暗転の果てへと 大人になったうちらは ねぇ、どうなるんだろう? ...

Read moreDetails