小さな部屋
出来る子だって言われて育ったんだ 幼い頃は何だってできた だけど扉を出たら何も出来ない奴になった 行きたかった学校に落ちたくらいと 分かっていても たまらないんだ ぼくを見る家族の顔が前と違う気もして この扉の内側では無敵でいられるのに どうしてだろう ぼくを呼ぶ声は 今も聞こえてくる 明日の風が吹いても もどり道を探してる 太陽が気の毒そうにぼくを照らす ここから出られる夢を もう何度見たか分からない 小さな部屋が去年より 小さくなった 兄弟たちがいない時間に 母とは時々話せるけど 無理して笑ってるのが分かるし 泣いてるのも知ってる テストの時期だとか学園祭のこととか 気になるのに何も出来ずに ...
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