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自分の心が揺れる度に、鏡台に並んだガラス瓶が増えていった 連日の猛暑から目を背けて、鏡の中の一人を着飾るために 遠くへ行くわけでもないのに、カバンに駄菓子を詰め込んで 流れてきた 「最高気温を更新する見込みです」 夜の静寂をひとり、明かりが燈る方へ歩いていた 月の光を吸い込む湖の畔、なんで毎日こんなに煌めいていてうるさいのだろう 昨日、インターネットで流れてきたような、幻想的な光景を目の前にして 流行りの言葉で言うならば なんというのだろう 揺れていた 髪の毛梳かして 知らず増えていった アイライナー 二人の憂い 覚えているから 秘密になっていく 森の向こう いつか誰かが来た道も 閉ざされて 忘れられた地図の上 畔の果て またここに来るから 風の匂い届けてよ ねえ あなたと話したかった ...
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