Tag: 美里里美

女…序の舞

ひと筆ごとに 命を削り 髪一筋を 写し盗る 世間のむごさも 冷たさも 女に生まれた 所以(ゆえ)と知る 薄桜(うすざくら) 洗柿(あらいがき) 一重梅(ひとえうめ) 花浅葱(はなあさぎ) 噛みしめた 唇の 血の紅さえも 色にして 百花繚乱 染め上げる 女 序の舞 華の舞い 刹那の恋に 丸ごと溺れ 夢を見ました 人並みの 男のずるさを 知りもせず 絵筆を忘れて 逢いに行く 軒燈(あか)り 竹の音 蛍宿 夜半(よわ)の月 抱かれても 抱かれても 寂しい心 満たせない 色を幾重に 重ねても 女 序の舞 涙舞い ...

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我が人生

こぼれ落ちる 涙をぬぐうより あなたに逢いたい 夢見ていたい 雪は冷たく 手のひら溶けて 話すことばの 吐息も白く ふたり足跡 雪にうもれてゆく 想いはぐれ 我が心よ 雲にのせ北へ 雪は降る あなたとふたり よりそい生きるなら どんな苦労も 耐えれるわたし 船は沖へと 波風高く ふっと気づけば あなたはいない ひとり泣いても 誰にも聞こえない 心うらはら 乱れおちる 月が雲に 隠れゆく 泣くだけ泣いた 涙が枯れるまで 過去を引きずる 女でいたくない どうせ一度の 人生ならば 泣くことよりも 笑っていたい 夢に向かって 夢を追い続けたい 終わりのない 我が人生 ...

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