Tag: 音羽-otoha-

ヒューマノイドラブ

貴方を泣かせたあいつのこと 上書き保存で消してあげるよ 代わりはいくらでもいるからさ お手頃で完璧な僕にしときなよ 貴方は 150パーセント 幸せになる ならなきゃおかしい この世の穢れたウイルスを 全部撃退しとくから安心しなよ プログラム通りの言葉でも 貴方の涙 止められなくて 一体どこを アップデートすれば 貴方に近付ける? 僕は愛とか恋とかなんも分かんないヒューマノイド きっと貴方にはお似合いじゃないね 例えすいもあまいも噛み分けたとしても きっと最後にゃ呆れられるのでしょう ありもしない幻想ばっかり 追いかけてはショートしちゃったり ダーリン ダーリン ダーリン ダーリン ただ そう呼ばれたかった 貴方が好きだと言ったもので 大容量メモリー 埋め尽くしたい 食べ物 場所 匂い 花の種類 芸能人 ブランド 見た目のタイプまで 貴方に染まりたい 求めてよ どんな我儘でも 叶える機能を備えてあるよ これ以上何を カスタマイズすれば あいつを超えられる? 僕は愛とか恋とかなんも分かんないヒューマノイド ずっと貴方に嘘をついている とてもぱかっと開いた躯の中は見せらんない ...

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ほな、さいなら!

堂々巡りの週日 ふつーに朝から四面楚歌 睡眠不足も限界 電車の中 暴れる胃酸過多 「今日なんか元気ないね?(笑)」あんたのせいだよ…言えやしない 「気のせいじゃないですか?」本音ごと押し込む冷めたコンビニ飯 嗚呼 笑えない 微塵も笑えない 愛のないジョークで風邪引くわ 嗚呼 反吐が出る リアルに反吐が出る 今日は帰りたい…定時で切って さいなら!ちゃんちゃらおかしな世界 おととい来やしゃんせ 小洒落た色眼鏡がお似合いね しっちゃかめっちゃか賑やかで よう喋りはりまんね うちらはうちらで好きにしますわ “Six Seconds” saves us ちゃちな勝ち負けなんかはどうでもええわ “Six Seconds” saves us ほな、ここいらで来世まで さいなら! 残業終わりの新人 捕まえてあんたは ねえ、何様? ハイボールだけじゃ全然 酔えないじゃない 助けて女神様 ...

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かざぐるま

春風の匂いまとう貴方の 柔らかな笑みが痛くて 束ねた言葉 何一つ渡せぬまま 最後の駅だ 見慣れた角でふたり手を振る 肌寒い心残して 何度目だろう 振り返らない背中を見届けるのは 守りたいものもなくて 空っぽのまま見上げた冬空 足踏みばかりの日々に風が吹いて 花びらが踊りはじめた からから回り回っている 心の春がざわめく 貴方という嵐が吹くかぎり からから巡り巡っている さだめの中で貴方に遭えた 伝えに行くよ 願い叶わなくても 思い出すのは貴方がくれた ひだまりのような言葉 木陰の隅で動けないままの僕を 連れ出したんだ 暮れなずむ空がいつか 蝉時雨を連れて来る前に 加速していく想いに追いつかなきゃ 取り残したままじゃ終われない からから回り回っている 心の春が痺れる 胸を焦がす声が鳴るかぎり からから巡り巡っている さだめの中で貴方に遭えた 止まらないんだ 咲いたこの想いが もう二度とこんな春は来ないだろう そう思えるほどに苦しい ...

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電光石火

砕けたアスファルトに躓きながら歩く 不甲斐ないくらい泣いたあの日々を 思い返す 怒り出す空の下で 傘も持たないまま 昨日の傷さえ癒えぬうちに 次の場所へ ちくたくと ちくたくと 刻む雑踏みたいな雨が 走れ、走れと急かす 曖昧で退屈な 霧をぱっと切り開くような 閃光が弾けた 貴方と電光石火に乗っかってどこまで行こう くだらぬ焦燥ばっか背負い込んで馬鹿みたいだ 歪な劣等全部奪い去って笑い合うような 新たな旅路を描く 僕らの光を放つ 閉ざした薄暗い部屋 ノート埋め続けた 似合わないスポットライトの下で今 ノイズを鳴らす うだる灼熱の中 身を焦がしては 今日が燃え尽きていく 余炎が冷めぬまま 凍えた手が 明日を繋いでいる その濡れた瞳が その欠けた心が 汚れが 傷が 今が 何よりも美しい ...

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鮮やかなグレー

やけに青くて苛ついた 僕を見下ろす朝 変わらない心模様 痛いほど眩しくってさ 何をしようが五月蝿くて 爆音 塞ぐ ヘッドフォン 色のない音ばかりが すっと胸に落ちてく 灰色の景色が心地いいのに この宇宙のどこにもない 気がした あー、僕の前髪が長くて良かった 鮮やかすぎる空を見なくて済むから ちょうど良かったなぁ あー、僕の猫背が酷くて良かった これ以上 下を向かなくたって済むから ちょうど良かったなぁ ちょうど良かったなぁ どこかがきっとおかしくて 修理しなきゃいけない 気づけば置いてけぼり 制服の裾を握った クレヨンのグレーだけは減らないのに いびつな心ばかりが すり減る あー、僕の前髪が長くて良かった 瞳の奥まで笑えなくたって済むから ...

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IYAIYA

腰掛けたソファーの上 見つめる何もない天井 朝起きてから何したっけ 思い出せないや IYA IYA 空っぽの紙コップから 昨日のコーヒーの匂い まだ強く残っている そういやあまり眠れなかった 何もしたくない 何も浮かばない 何も進まない 何もおもろない 何も食べれない 甘いもの以外 IYA IYA なことは嫌だって 大人だとかは関係なくて ...

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集合地点

塗り変わったバッドネーム 僕は野良猫 正義だって大正義の前じゃ裏返る 救難の声を、禁断の合図を 受け取ってしまった、仕舞ったな ハイグレードなニュータイプはもう使えない 彼が遺した唯一の術に 乗り込む 崩壊の空から、改革の海へと 自ら駆け落ちていく 待っている 待っている 貴方を待っている 遠く遠く遠く 離れた場所から 送っている 送っている 送り続ける 未来へと繋ぐ信号を 宇宙の片隅で待ち合わせよう 血眼のパトロール 蝉の声のよう どの季節へ逃げたって奴らは 鳴り止まない 乱世を超えて、安寧の街へと 抗っていかなきゃ、行かなきゃ ...

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闇夜のダンサー -Dancer in the Dark Night

武者震いが止まらねえ 嗚呼もう最高の気分だ 笑っちゃイケないないほど笑いたくなるアレみたいだ どう?君はどう?胸の奥のとこ ドクドクと踊ってる? それ知らないないまま終わっていく未来の方がよほどゾッとするぜ バグだらけの世界で バグらずいろよなんて バグってるだろ なあ? 相も変わらず僕らは 腹を空かしてる噛ませ犬みたい ステップを鳴らして 鳴らして 傷だらけのダンスを 瓦礫を蹴り 一人裸足で 食いしばって笑う 代えのない戦場で理想郷 照明の割れたステージが こんな愚者(ばか)にはお似合い 月明かりが降る 未来へ 性懲りもなくしょうがねえとか そんなもん分かってんですわ 性懲りもなくしょうがねえもの それこそが本物 伸ばした手も映らねえ 砂の嵐で潰れている 本当に泣きたいたい時 泣けやしないのが性みたいだ どっからどこまで行ったって もうどうしようも無いほど途方も無いな 闇に吠えても一人 鳥みたいな頭でありがてえ 血が滲む感覚も忘れて 打ち鳴らして暴れ出したアドレナリン この真っ暗がりでもう遊べばいい 飽き飽きした概念で残念 楽しみ方合ってんのそれで? ぶっ壊して狂い出した歯車に 飛び乗ったからにはもう先に行くぜ ...

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