Tag: 音葉文庫

泡沫

晴れ渡る空、波の合間に透過して 泡沫の夏、僕の心を映した 前に広がる夏の欠片に見とれて 吸い込まれていく様な、そんな気がした 息をついて、溶けたアイスをよそ目に なびく帽子を飛ばされないようふさいだ 高く上る雲の峰を眺めて ちっぽけになるような そんな旅を重ね紡いできた景色を溶かして 淡く染めていく グラスの中に 夏めく世界に願いを注いだ また次の場所へ歩き出す 空が暗くなって雨が当たれど くらくらしそうな太陽も どうにかなるさと唄っている ほら!夏が始まっていく 鼓動抑えて次の街まで歩き出す いつだって注いで弾ける瞬間も 夏風、奏でる風鈴も ...

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