Tag: ARCANA PROJECT

空蝉に鳴る

滲む空模様 黄昏 誘うほど溶け合い 生まれ出づる心音 淡く灯らせる 命が謳う現世の祈り 憂楽は徒然に 帳のなか ゆらり 揺れる 空蝉に轟く鼓動を 響かせ合うように 手繰り寄せた 絡み合う糸で 綴れ織る心を抱いて 胸焦がれるほどに強く 願うは守り手の夢 固く結ぶ繋ぎ目 解けぬほど重ねて 眼に見えぬ絆で浸せば 天命さえも畏れることは無いと知って 癒えぬ傷痕 心に根差す陰支えど 螺旋に呑まれたまま 夢と現の隙間を満たす光の礫 憂愁の運命から 掬う掌 ふわり 触れて 縋る手に棚曳く希望を 引き寄せ合う慕情 闇を駆けて 辿り着くまで ...

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ハシロウ

僕は ハシリタイ だけなのにいつだろう ハシラナキャになって 追いつかなきゃ だって急がなきゃ “頑張らなきゃ”って思わなきゃ あぁ 誰の 何の 為に…? 明日 サヨナラなら 今日を 笑えるかな 決めるのは 僕だ Don't let me run そう ハシロウ 僕のために 心で走ろう 己に不安そうな振動 感じた時こそ 信じていて 僕が一番 僕を 好きなもんは 好きだと 大声で叫べ ...

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硝子玉の世界

瞼の裏 硝子玉のような 輝く世界に 引き込まれてしまったんだ 解ったようで 決して触れられない 淀みないままで だからこそ美しい 淡い絵の具に落ちた水滴みたい 君の色が溶け出していく 魔法みたいだった あれから僕の世界は 鮮やかに染まっていたんだ 同じ物は二つとない かけがえない光 透明で空っぽな昨日だって 救えたら良かったな 零れ落ちないように そっと抱きしめていよう 手に取ったら 傷が付いてしまいそう 蜃気楼の向こうみたいに 不確かな存在 このままで良いなんて言い包めて 胸に仕舞ってた 鈍色の硝子玉 長いまつ毛の奥 その箱を覗いたら 未だ見ぬ色はどれだけ或るのだろうか それから君の世界も 新たな景色宿して 要らない物は少しも無い 小さな欠片 一人じゃなかったんだと 気付かせてくれた後で ...

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