Tag: BUMP OF CHICKEN

青の朔日

終わらない夜の途中 灯を忘れた空には 戻れない日の指切りを カシオペアの代わりに 鳥になった宝物が 落とす影を追っていたら 真っ暗にまぎれて混ざって 見つけられないままで いくつめかのドアを開けて 繰り返す景色を泳ぐ 心がまだ疲れながら そのためだけに動いている これはきっと帰り道 夢の向こうに続く道 綻びた唄を纏えば 何も怖くはない 命は理由に出会えた 燃えて消える意味を知った その火が視界を照らした 青く 青く どこまでも 明日が全てを失っても あなたの鼓動だけは歌ってほしい ならば私は戦える たとえこの耳で聴けないとしても 思い出せなくなった虹を 覚えている空には くたびれた靴が響くよ それでも歩いていると 掴もうとしてすり抜けた事を 忘れない掌 指を蓋にして隠して 強さに変える魔法 あとどれだけ息をしたら これで良かったと思える 心がずっと砕けながら カケラの全部で動いている これはきっと帰り道 あの日と同じじゃなくていい ただ もう一度だけ逢いたい 何も怖くはない ...

Read moreDetails

木漏れ日と一緒に

昼前の用事を済ませた体を バスに押し込んで なんとなく揺らされる 緩やかに大きなカーブ描いて 病院の角をなぞるように左折する 風船揺れる横断歩道 あくびを乗せて待つ自転車 最初を知らない映画のように過ぎる 窓の向こう 太陽を遮った街路樹 絶妙な加減でこぼれる光 選ばれた小さい輝きが 肩に踊る 懐かしい唄みたいだった もう少し頑張れるだろうか 平気だと決めたらなんだか平気な気がした それは痛み止めみたいなもんだと解っている 感じたり考えたりから逃げて生きているうちは ずっと修理できずにいる あんまり笑えそうにないまま 昨日から今日を明日に繋ぐ 曖昧な自分の手を支えながら 夜を渡る 太陽を遮った街路樹 削れて砕けて届く光 すぐ消える小さい輝きが 肩に踊る 懐かしい唄みたいだった 誰かの涙みたいだった ...

Read moreDetails

strawberry

どれだけ遠い記憶に呑まれたって あなたの声が過ぎった ああもしも笑えなくても ただ抱き締めて 今日までの日々を ひとりにしないで ねえどんな昨日からやってきたの 明日はどんな顔で目を覚ますの あまりにあなたを知らないから 側にいる今 時が止まってほしい 心のどこだろう 窓もない部屋 その中でひとり膝を抱えていた同士 どういうわけだろう よりにもよって そことそこで繋がってしまった うまく喋れてはいないだろうけど 言葉になりたがる熱を抱いている 見透かしてくれても構わないから 見えたものをどうか疑わないで これほど近くにいても その涙はあなただけのものだから ああせめて離れたくない こぼれ落ちる前に 受け止めさせて ひとりにしないで ...

Read moreDetails