Tag: Khaki

天使

遠からずその日は訪れる あくる朝の焦点と このシミを結び付けたい 君には海のそばの綺麗な小屋をあげる 新しい憂いを見届けて まだ穿っている自信はないけれど 事故って笑いたいよ 明るみにならずにいれたら 涙を流す二人の楽しい冗談とされていた はずだった 焦点が合ってないのは、 生かすことばかり見てる君の出癖が悪いんじゃない? 黙ったままでいる まだゆっくりとしたその目線をくれよ 遠くあかりに消しかけた 薄ら笑いも したり顔してる可愛い人形あげよう 鼻を啜ってればいいから ボロの紐も替えなくていいよ オレンジ色してる道なり 戻って来なよ 滑り落ちる俺の記憶 ...

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君のせい

薄青色の詩が 工場と工場にすき間を見つけて 据わっている つぼみを閉じたり 開いたりなんかしながら 僕らのためのオーセンティックな余談を配っている君のせい ケチャップ色の詩が 汚水のたまりに錨を下ろして 休んでいる 町を起こしたり なびいたりなんかしながら 不具な世界にきまりを増やして安全な煙を吐いている君のせい 果てのない行列の そのまたさらにむこう側が 煙のようにふくらんで スウィングすると知ったとき 僕らは どう転んでも 構わないと 思えるだろうか

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Winter Babe

鏡と緑を見てる ちょうどワゴン乗るところ 昨日、何か言われたような 飛行艇 飛んで行った 気がしたが チューリッヒが汚れた クローズドな肯定さ ハナから笑っていたよ ガキくさい美意識を 泥の灰汁を掬ってるみたいだ 抱き締めていたまま 椅子のダメージを気にしてる この切なさのリズム 刻んでいたいんだ! 本当のことがわかったことなんてあるわけないの その白いカラスを見つけたら 連れてきておくれよ 海に映える 冗談みたいな恋を頂戴よ 切り取って貼っ付た 上昇を おかしいと思う頃 誰にも取って代わるような ...

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軽民物語

軽民物語 君が待つときは 煙祭りでも木々の影で 通り過ぎる 酒の席の外れの他人 退屈な都市の騒ぎ 吸われた跡の煙祭りは隅の石に移る 伸びた影に鈍い響き 明方の雨、代を残す 間に浮かぶ群島都市 彷徨いたい 柵を壊し猫が鳴いた季節から変われたのかしら 狡い考え 誰か探し歩く 待てば変わる 夢から醒めたと言えるだろうか 黴の服を捨てた街が黙って待つ 帰る場所に 軽民物語 君が待つときは ...

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夢遊病

そうして 今日も ほら 雨だけど また 龍を見た なんか騙しそうな様だったよな ゆらめいた 肩を落とし 聞いてた 灯りをつけたら lv30 のささやき 一目見なくても らしくなさが 床から湧いて出た鉱物の跡を追って 帰り道は気にしないでいて 日々のことさ 今日も ほら また 雨だけど 龍を見た 放たれた波動 君もちょっと運動しなきゃな ゆらめいた 肩を落とし 聞いてた 灯りをつけたら lv30 のささやき 一目見なくても らしくなさが 床から湧いて出た鉱物の跡を追って 帰り道は気にしないでいて

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かれら

昨日見た夜よりも 今日の夜が明るく感じた 朝が来ないようにと願う 瞼の裏には ああ、浮かぶ光景はいつもの道 橋を渡って笑った少年と目が合った ああ、汗ばんだ関係と乾いたスイートピー 緩い坂を降った後の商店街 昨日見た寝ている猫 道に咲く燕脂の花 街を歩く着飾るあなた 浮かぶのはこんなものか 黙ったふりをしていた 熱は冷めないで 妬けた私は 思い出しているだけ 昨日見た寝ている猫 道に咲く燕脂の花 街を歩く着飾るあなた 浮かぶのはこんなものか 朝を待って色塗るあの子と 夜の街道沿い赤い幌 隣でそっと並んだ彼ら きらり覗く揃いの青

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文明児

狂った秒針を盲信する部屋 離れ離れの文明児 干した濡れ衣を打つ雨の音 やかましいほど俺に構うあの大きな目 アナーキーな手 生意気な目 あの時だけ触れ合った肉 体を揺らし踊る君との建設的な会話 魚類 未来 輪っかの形の廃歯医者の廊下に 交わる二対の男と女 ぬくい泥も乾けば燕の巣 その眠りも醒めるはず かつての恋心も 君は虚な女 俺は虚な男 神様は言ってたよ 俺達はやがて粉々に朽ち果てる砂の街に住んでいるんだ 防戦一方 ...

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彩華

平静な踊り方 今日限りの蜜月 今すぐに手を離そうか 無言の優美を演じてくれよ 冬の雨、曇った窓の外は伝承を見る それは彼が言うに柳の木の下に宿る 銀の大翼 右往左往のぶち壊し 言葉の繰り返し 硝子越しの綺麗なゴミ 捨てられない過去の栄光 もう終わりさ

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白鳥の湖

白鳥の湖を遠い所で踊っていたね わずかな微笑みを残して 重なり合う山の稜線のように 記憶には壁がない 私には夢がない 夜が静かな町で別れて 一つ忘れ物をしたね とても恥ずかしい匂いのする物 探しているのかい まだ守っているよ ここにあるよ ほだす青春のすきま風 優しい火を体に灯す、そう、野望の風さ 浴びて飛び降りたい午後の島 ……そして見た、確かに見たのさ! ここで読者がのたうち回るのを! ……ふと思い返してみては まるでリングワンデルングな必要に駆られ あれは人生だった、と 聖なる季節だ、と ...

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才能の方舟

どこかへ行こう 忘却の友よ 燃える、崩れてゆく 星の下、無為な緊張 暴走者、止める少年の手は Big Sky あれは嘘 どこかへ行こう 鏡の虫よ 燃える、崩れてゆく 星の下、作為な緊張 少年はピアノの手を止めたのに 洞窟が飲み込む 昨日、丘の上の白屋根は死んだ 海の底、ルビーは消えた 映画で踊る、僕らの非日常 淡い現実がお似合いな君とね、 歩いた道は小戯れた曲がり角 彼が奏でている羅針盤、曲の途中 ...

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害虫

町の地下には血が脈々と 行く末は白くけたたましい海か、あ…… マンホールは瘡蓋だと悟る十三だった夜中に 俺は拐われるかもしれない お前は拐い手にまわるのさ さっき俺の目の前に現れたのは 夕べに涯てたはずのお前の家の犬さ 「どうしたら美しく在れたろう」 散り散りの駐輪場に凪ぐお山の大将 やがて遠吠えになっちまうんだろう…… まったく、どうしたら良い…… 平らな顔に吐いたままの血 鹿嶋7-2 涙は青い体液…… 体液…… 「まともな奴をよこしな……。 手続きが文化を作るの、手続きが……」 ……とか、ちっぽけなことを言うんじゃないよ! 俺はじきに大きくなる! もうじき頭角を現すはず! ...

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裸、道すがら

食いしばる視線を取り囲むように 例えばサボテンに突き刺さったのは なしくずしに降りかかる下らないアイディア 読み耽り立て篭もり咽せ返るようなまともさに浮かされて まんまと吐いたり 少女を包んで飲み下す頃に 飛び回る再開発にやられちまった眠り あるがままひねりつぶされてみじめなもんさ 枯れかかった幻覚がたるい目眩を そこかしこに住み着く俺に見せつけるように 芸術家の汚い背を引っ掻き回そうっていう寸法 強がりながら見つめる孤立を吸うお前のランチ 身体や声を垂れ流す馬 ある市民 なしくずしの凡庸 虫けらども 昨晩の毛皮 悪習や団地 嘘笑いや呪詛 気おくれする筋肉から逃げ果せる幻覚 ...

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