Tag: Sano ibuki

致死量のブルー

攫われた傘と止まない雫に 閉じ込められたバス停で一人 濡れることさえも笑えたあの日が嘘みたいでさ 捨てた僕に気付いた 元気ですか。頑張れますか。 使い古した感情は動くか。 生臭い空気とぐしゃぐしゃの裾、踏みつけて 笑えない僕で笑ってた 間違ってたってさ 満たされない渇きに 迷い彷徨っていた季節に縋ってた この先がどうとか、知らないふりしてたのに ちらついた現実がその度、襲うから 子供じゃいられない、大人にもなれやしない 溺れる青の中で 雨粒が集まって錆びた手すりを握った 手から香った鉄が、僕のそれと似てた だけどちゃんと誰かを支えた 歴史を抱えていたから 「一緒にすんな」って聞こえた ...

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YUIGON

「大丈夫、もう」って声が聞こえた気がした 埃被ったテディベア、抱き抱えてみた 潰れた喉でどれくらい僕は託せたのかな 永遠なんて僅かな希望を祈った 特別なものはなんにもなくて 同じものが怖かった それだけで十分 いつの間にか手を繋いでいた 泣きながら、笑いながら、生きてきた 繰り返す日常、枯れてゆくガーベラ ただ君のことを想っている 痛々しくて、恥ずかしいくらいの僕らの声を 見つけ合った日の鼓動をしまった宝箱 鍵をかけて、僕は行くよ 後悔と寂しさ、詰め込んで さようなら 心が望む言葉は、声にならなくて 痛くないって封じ込めた傷が目印だった 重ねる幸せで、絶望で 忘れてしまっても消えないよ ...

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きっと ずっと

きっとずっとが欲しくて 小指を結んだ 「叶わないなら呪いだ」って 笑ったあなた、閉じ込めた 今声すらも出ない思い出たちと いつか、いつかを繰り返してる 写真を撮ろう 何気ない二人を 正しくここへ帰って来れるように 消せない記憶にどうか 二人でいられますように 会えない時を重ね 一人が怖くなったから 僕ら壊れていたって お揃いならよかったんだ 永遠なんて嘘も 信じてこられた二人だ 痛いくらいの想いをくれたあなたに 返せないまま、黙った ため息、溢れてた ...

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天国病

ラッキー 変幻自在の気まぐれ戯れごと 見つけて(a few moments later) 汚ねえ手、洗い続けてた ジャンキー 足りない腹と夜泣きするガキの声 筒抜け(2000 years later) 罪積み重なる督促状たち 誰かの代わりになれるならなりたくって それもできない僕に、なんの価値があるのかな まだまだ、泡泡でこの汚れを消して 皮を裂いて、海馬の元まで真っ白にして あっぱらぱーになって仕方ないね 僕の本音が聞こえないね 幽体離脱したあの日から帰らないままだ カンカン照りの太陽、背けて 呪われたまま、笑い続け(まだまだまだ消えない) ...

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クロニクル

閉め切ったカーテンの隙間 漏れた光が傷に染みた 背を撫でた温度にもまた あなたの指が蘇ってしまうから 苦しくって、嬉しくって手放せないものだらけ 忘れ物の感情達が波に攫われそうでさ 狂おしいほど抱きしめては滑り落ちた 二人が笑っていた いかないで、そばにいて 忘れたくない あなたのことを 消そうとしたって痛む傷を 遠ざけるより愛していたいから ねえ 何処で二人の明日は眠っているの 戻りたい時間をくれた 二つの影が時に埋もれてゆく 錆びついた心の蛇口を 捻るたびに薄らぐ気がした 失くしてばかり、この世、呪っても あなたを見つけた場所で そう思うと否定さえ上手く出来やしない僕だ ...

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三千世界

思い出していた 君という光を 追い続けて、ずっと 僕のこと、誰もいらないかい いつも何かに怯えちゃうんだよ どこまでも広がる窮屈な世界で 仕舞った涙の居場所を探してた 誰かに見つけてもらえた星に憧れ 選ばれなかった僕を選ぶために 思い出していた はじまりの景色を 逸れた夢の設計図、片手に 君の元まであとどれくらいかな 不器用な旅の終わりに ちゃんと笑えますように 優しくありたいと願っても 振り返れば、悔やんでばっか どれだけ置いてけぼりにしたんだろう 恐怖って自由の眩暈だよ どこへだっていける代わりに いつの間にか、そういう闇を選んできたんだ ...

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かりそめ

現実に愛 探して、幾千年 まだ答えはないまま、繰り返してる これはご先祖の怠慢か それとも惰性の日々か 妄想をルック 直視しすぎるなよ 失明したって文句言えないのに 美化した記憶を逆走中 でもずっと物足んないな 傷を頂戴 確証の持てないものはいらないの 本物をくれるのなら あなたの鼻息にもちゃんと恋するよ(恋するよ) 怒号も情、踵鳴らして 迎えに来て どこにいるの(もーいいよ) 冷めた心でさえ騙す 嵐を待っていた かりそめの世界よ 僕に愛を、愛を、愛を教えてよ 喰い尽くした哀、嘘 欠けた心を埋めてくれ がらくたの想いよ ...

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