Tag: THE HAMIDA SHE’S

豊平川

快速空港行きの列車 汽笛が君と別れの合図 君はホームで笑ってたけど どこか目は潤んでた 掃き溜めのような教室も 書き殴った「しょうらいのゆめ」とかも もうないけど 明日僕達が進みゆく道が どこにあるかなど分かる訳もなく 時に恋をして 傷つき傷つけ よろめきながらも今日ここに帰る 朝6時の澄み渡る空気 眠い目擦った駅までの道 思い出となんかは呼びたくないけど 思い出すワンルーム あの日僕達が選び取った道が 正しかったかなど分かる訳もなく 凍てつく寒さを抱きしめるように 思い出と共に今日海を渡る ...

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BOYS DON’T STOP

星も隠れた夜 未来が見えなくて 君を探そうにも 視界が曇ってた 部屋でひとりぼっち ギターを持った自分は 何よりも無敵で 誰より優しかった 涙枯らすより 声枯らしたい 分かってるけど 溢れるもんは しょうがないから 今俺達が 汚い部屋の隅で鳴らす音楽よ 何とかしろ 僕らの行く末 どうか見ててくれ 君のために歌うぜ 君の寂しさも ...

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愛と平和のマーチ

遠くの国で爆弾が落ちたニュースを伝えるテレビ それを見ながらセックスをしてる俺の好きな女の子 くだらないつまらない世界を塗り替えたい 口だけ変わらない あの爆弾がここに落ちたとしたってどうせ誰も気付くわけがない あーだこーだ言うなと大人は言うが しょうもないことを言うのはどっちだ 何も聞きたくない何も知りたくない 都合の悪い歌にふたをしろ 作り物の愛と平和に 真っ赤なペンキを塗ったくれよ 平穏の基礎となる悪意も 混沌でぶち壊してやるよ 同じような歌 同じような言葉 はみ出さないような教育で 叩き込んでる 大人たちにも メロディは届かず消えてゆく 泣いてる人に手を差し伸べるとか ...

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十九

蝉の声が少し 小さくなった気がした 8月の最後の日 絵日記はまだ白紙で 正午過ぎの空は 何故か少し怖くて 大きな入道雲が 君を見えなくする いつものあの公園で 君と夢を語り合った あの頃の僕達は無敵で なんだって出来る気がしていた あの日見た夕焼け空 君と飲んだ三ツ矢サイダー 僕らは青さを忘れてゆくけど あの夏を思い出す まだあの夏を覚えてる あれから時は過ぎ 僕らは大人になり 君は東京の街で ...

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雪の朝

午前8時過ぎの 踏切交差点で 時計を気にしてる 小走りの後ろ姿 もう戻りはしない 雪を踏み分けた日々 もう戻りはしない 君を眺めてた日々 時は経ち僕ら大人になり 繕う事だけ上手になる 冬に吐く息が白くなるのは 君の優しい嘘を誤魔化すため ああ、雪の朝 透き通った 君の白い肌に息を呑んだ 触れただけで消えちゃいそうな それ程に美しかったんだ 今君はどこにいて 何をしているかは分からない 願わくば健やかに ...

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