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Fairy God Mother

諦めのいい美しい娘は、心折られて煤だらけ。 そこに価値を見出した妖精が、娘にこう耳打ちをする。 条件さえ揃えれば、運命を変えられるか。 このまま死んで行くのか。 イルミの針を引き抜いて、ハッピーエンドを創れ。 どの作品のヒロインも、魔法で化けて幸せ勝ち取っているワケじゃない。 ほんの少し着飾って、引き出しただけ。 真実は君の手の中。 いいからその臆病な目を閉じて、3秒後に僕の目を見つめて。 ドレスを切り裂かれた記憶も、暗闇に隠す要領で。 さっさとその臆病な目を閉じて。 Come to your senses. なんなら僕を蔑んでみな。 メイク後でなきゃ目に留まんないか。 “じゃない方”の僕はいらない? どの作品のヒロインも、魔法で化けて幸せ勝ち取っているワケじゃない。 私なんて…と勝手に病んでいるだけ。 ...

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Fafrotzkies

悪夢で起きる目覚めの悪い朝は、まだ薄暗い瑠璃色してた。 咄嗟に抱いたあなたは普段通りで、鬱陶しそうに私を撫でる。 安心感を得てその手から逃げると、飲みかけだったボトルを開けた。 とてももう一度眠りにはつけない。 カーテンの隙間、光を招こう。 雨のせいで色味が落ちて行く。 楽しみに待ってた夜明けのティザーヌは奪われて消えた。 聞いてファフロツキーズ。 奇妙なモノばかり降らせていないで、たまには愛を降らせて。 今何処かで泣いている誰かの悲しみ全て巻き上げて空へと。 エフェクトをかければハートが舞って。 悪夢で起きる目覚めの悪い朝は、まだ薄暗い瑠璃色してた。 咄嗟に抱いたあなたは普段通りで、鬱陶しそうに私を撫でる。 何時も決まって逆夢であれと願う。 こうする時間が1番嫌いだった。 まるで未来に味わうダメージに向けた練習みたいに感じた。 応えてファフロツキーズ。 奇妙なモノばかり降らせていないで、たまには愛を降らせて。 今何処かで泣いている誰かの悲しみ全て巻き上げて空へと。 エフェクトをかければハートが舞って。 ...

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Parallax Pancakes

言葉が無くても、通じ合う事がなくても、 ありがとうを伝えたくて冷たい手を握る。 大好きだったな。 嘘もフェイクも空想も童話も誰かのためについた優しさだって考え方。 「そんな世界の方が楽しいでしょ?」って目を輝かせては語ってくれた。 パンケーキの上、メープルシロップに溺れながら、 過去の切り分けたい場面を探す。 気泡が空けた穴に落ちない様に回り道をしながら。 僕が生きる世界は悪い事ばかりじゃない。 そう思い込んだらそう思えるかな? ガラスで出来たクローシュが開いて、粉砂糖の雪が降る。 見惚れる僕ら。 大好きなのに邪魔が入ると自信を無くす。 カッコ悪いのかもな。 間違えているのかもな。 「そんな面倒な事ばかり云ってたら、嫌いになっちゃうよ」って 笑顔の意地悪。 パンケーキの上、メープルシロップに溺れながら、 焦げてしまった箇所を探す。 異物混入でそんなに騒ぐなら、傷みにも目を向けたら。 ...

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