Tag: 大神ミオ

夏宿り

薄紅が降った跡 萌黄の山と心模様 軋むベンチと瓶の音 バス停 午後二時 流すラムネを反射した ビー玉に透けた景色は 逆さまの「if...」を映して消えてく 未来展望 眩む閃光 閉じた双眸 バスは過ぎ去って往く 散るは花びら 溶け行く空に 泣いて啼かせて鳥のように 吹き荒ぶ風 ふと仰ぎ見た月と 夏宿り 神様の泣いた後 香るアスファルトの匂いと 少し跳ねた足取り 宛てもなく 午前二時 歩く夜道と星の海 瞼の裏映る未来は 夢に見た「if...」に煌めき変わってく ...

Read moreDetails

たんぽぽ

見えなかった彼女の ヒミツも愛せるかい 遠くなってく日々は 生命を運ぶみたいに すれ違った或る人と 柔く散ったあなたが どことなく似ていて それで泣けてしまう 飛ばされた先は 知らない世界 鎖されたこの心に 眩しい言葉を ねえ、覗き込んだ空は まだ染まっていない青 僕ら今日を超える羽は 持っていないけど。 ねえ、澄まして。 あなたが笑ったような風が吹く 泪なんてトばしちゃえ 独りで笑うくらい ...

Read moreDetails

Colorful Universe

きっと未来は色に溢れ まだ見ぬ世界をカラフルに染める もっと自由になりたいから ずっと ずっと ずっと 夢見てるの 宇宙に光る星のように 輝きたいと願う夜 広い世界に存在を 証明したくて 出来ないことばっか数えても 胸が苦しくなるだけでしょ? 私だって絶対あの日の夢のように なれるはず 響く音色の中ほら 未知なる景色 遠く感じてたのに 近づいた気がしていたんだ そっと伸ばしたこの手の先 描いた理想が想像を超える きっと見つける私の色 ...

Read moreDetails

小心旅行

どうせなら独りでゆこう。 今日は携帯は切っとこ。 あー、もう。乗り換えがわかんないや。 じゃあつけとこうかな。 いわゆる「便利な世の中」は 字面ほど自由じゃない。 どうせ忘れちゃうのなら、 上書きしちゃうのなら、 カメラは必要ないんだけど つま先は覚えていたいみたい。 財布と携帯と充電器。イヤホンは置いていく。 身軽さでスキップの距離を稼ぐ。 あぁ、いいや。感情は切っておこう。 ずっと背負うのは割に合わない。 ...今日はつけよっかな。 靴擦れじゃ困らない。 私しか、困らない。 どうせ忘れちゃうとして、 上書きしちゃうとして、 でもね、いつかは思い出すから。 ...

Read moreDetails