Tag: 山崎ハコ

50 YEARS

誰にも見えない 細い道が目の前にある 踏みはずさぬよう メロディが空中を走る とがりながら はみ出しながら さからいながら鳴らす 音符たちは歌うように 人間と遊ぶ 又やろうね いつか又集まろう 年とったっていいじゃない 笑ったねあれは50年前さ 誰もが知らない まして明日の自分など わかってはいるのさ 永遠はこの世にはないって そんな事を押しこみながら 今だけをただ鳴らす 音符たちは踊るように 人間と遊ぶ 又やろうね きっと又集まろう 年とったっていいよね 笑ったねあれは50年前さ 又やろうね きっと又集まろう ヨレヨレじゃないよね だって 僕はいる50年あとに

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ヌー

空に 花びら 踊ってる 夢を見たねと 言われます 月の光は お日様色になり 私だけに ほほえんでくれる ハロー ヌーヌー ハロー ヌーヌー いつか ママに なったなら きっと言います 泣いちゃダメ 私これから どこにも行かないよ ずっといつも ここにいるから どうぞ どうぞ (生きて) ハロー ヌーヌー ハロー ヌーヌー

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ふようのうた

道なき道を歩いてきた 切り傷なんかは数知れず 心を忘れた男と言うな お前のからだに忘れたか 山をさまよって 夜明けに目を閉じた その時 白い光がゆれた 極楽浄土に咲く花か いえいえこの世の芙蓉の花 ちくしょうどもと言うのなら 地獄の淵を ひょいと渡って生きるだけ 愛することと憎むこと 花びら一枚紙一重 力にするなら恨んでいいが 野良犬よりは強くなれ たった一人では 涙も残せない つないだ数珠(じゅず)は ここでほどけ 極楽浄土に咲く花か いえいえこの世の芙蓉の花 一日だけで枯れるなら まだ見ぬ明日を 風に祈って生きるだけ

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花之井哀歌

聞いておくれよ 聞いとくれ あたしはここに居る。 あんたを待ってここに居る。 あんたはどこに居るんだろう。 雲の中か 大地の果てか 海の彼方だろうか。 あんたはどこに居るんだろう。 机の下か、 小川のほとりか、 洞窟の中だろうか。 聞いておくれよ 聞いとくれ あたしはここに居る。 あんたを待ってここに居る。 あんたはどうして居るんだろう。 触られたり じゃれあったり 熱くなったりしたっけね。 あんたはどうして居るんだろう。 舐めあったり 笑いあったり 殴りあったりしたっけね。 見つけておくれよ 見つけとくれ あたしはここに居る。 あんたを待ってここに居る。 あたしはここに居る。 ここに居るんだよ

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小鈴のうた

わたしは哀しいお姫様 恋して 夢見て 待ちぼうけ わたしは切ないお姫様 指折り 数えて 影踏んで 誰かに この手を 握ってほしいだけ 誰かに この声 聞いてほしいだけ わたしは哀しいお姫様 あなたの 背中が 愛しくて わたしは切ないお姫様 夜更けて 涙が ポタリ落ち 誰かに この頬 触ってほしいだけ 誰かに ココロを 知ってほしいだけ ルラララ ルラララ ルララル ルラララ ルラララ ルララル

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まっくらやみ

薄羽かげろう 夕陽にゆれて 洞海湾は錆の色 帰るあてなく 精魂つきて まだ見ぬ海へ泳ぎだす はるかな半島 アリラン響く 母なる慶州(きょんじゅ)二度と戻れぬ 根っこを失くした日本人 私の国はどこにある 汽車は炭ひく 後ろ髪や引くな 川筋下罪人 スラを曳く 遠賀川筋 行き交う船に 無情の風も子守唄 皆で歌うて喧嘩して笑うて ボタがどんとくりゃ炭の下 神も仏もどこにおらすか 地獄のような極楽ばい 真っ黒闇の地の下を スラをひくのは 女子たち あんたの先山 後山あたし 仕事はかどりゃ愛しさつのる ボタ山ぬれる この身も心も せめて一つで温もりましょう 薄羽かげろう 夕陽にゆれて 洞海湾は錆の色 帰るあてなく 精魂つきて まだ見ぬ海へ泳ぎだす はるかな半島 アリラン響く 母なる慶州(きょんじゅ)二度と戻れぬ 根っこを失くした日本人 私の国はどこにある 私の国はどこにある

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追悲荒年歌

ちゝのみの 父はいまさず、 はゝそばの 母ぞ かなしき。 はらからの我と、我が姉 日に 夜に 罵(ころ)ばえにけり。 怒ります母刀自(ははとじ)見れば、 泣き濡れて くどき給へり そこゆゑに、母のかなしさ。

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昨夜の男

昨夜私を抱いた男は 肌の冷たい男だった 見かけたところヤクザのような 仕草に苦味のある男 昨夜私を抱いた男は 街で拾った男だった 子供のような瞳の色が 私を悲しくさせたから やり直しがきくものならば 私だってこんなに投げやりになったりしない 好きにして この躰(からだ) 打(ぶ)とうと噛もうと 乳房で涙を拭おうと 昨夜私を抱いた男は 二度と逢えない男なのさ ベッドの横の小さな紙に 別離(わかれ)の言葉の走り書き その字を見て あまりに美しい その字を見て 私は初めて涙を流した やり直しがきくものならば ...

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新宿心中

この街にはいくつも 思い出が詰まっている 初めて女を知った 裏通りも今はビル 死ぬなら晴れた夜に限ると言ってたお前 瞬く星が見取ってくれると いいね俺もそう思う 新宿 Moon light 新宿 Stardust --- お前に抱かれて眠りにつく 若かったね俺達 喧嘩ばかりしていた お前となら最後は 軽く御免で済んでた 一緒に大人になっただからねとお前が泣く 一人で先に行っては駄目よと いいさ約束をするよ ...

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元気かい

今は朝なのか 光はささないよ 夕陽も 朝日も 輝かず 悲しい 美しい色がない 果てしない闇だけさ 迷いこんだ道の中 遠くから声がする 元気かいって 誰かが言うよ 元気かいって 私も言った なぜだろう みんな動いてる いつもと同じよに 笑顔も涙も 黙って流れる 二度とは笑えない 楽しみを忘れたさ 「少しだけほほえんで」 なつかしい声がする 元気かいって 誰かが言うと 元気かいって 私も言った 自分に きっと見えてるね 深い悲しみが ごめんね一人では 幸せは探せない だけど責めないよ 誰も責めないよ それこそが 教えられた 私の生きる道 元気かいって 私が言うと 元気かいって 聞こえてくるよ ...

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二人のふるさと

空を見れば鳥が呼んでいる 君の知らない町を見に行こう 本当は翼があるのだから 簡単さ自由に飛べるはずだよ 見たこともない景色だよ そうかここはあなたのふるさと 私がいない 川を見ればせせらぎが呼ぶよ あなた知らない町を見に行こう 本当は一人で怖いのだよ 守ってくれた人たちは見えない 見覚えのある景色だよ そうかここは私のふるさと あなたがいない 空を見れば誰か呼んでいる 新しいふるさとを見に行こう 悲しいことがあったとしても 大丈夫 手をつないでいるんだよ 見たこともない景色だよ そうかここは二人のふるさと ...

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