Tag: 斉藤壮馬

ヒラエス

たとえば、誰かとすれ違い なぜだか 処理落ち 世界の時が止まったり どこかでなにかを忘れてきたような 予感がふと訪れたら あるいは、木の葉が舞い散る季節や 風の音 ふとした戯言なんかに どうしようもなくね デジャヴがよぎる 毒が混ざる 美しい記憶だわ なんて身勝手な ぬるま湯に溺れて痛いな ダーザイン ゆらいで 空を切るQはA 答えを求めているよ 掌からこぼれた 幾億の祈りの残滓 二度とは開けない 土の深い底 タイムカプセルは眠らせたまま 懐かしい場所ごと 星に還したら バクテリアが食べてくれる ...

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ノクチルカ

いつのまにかさすらい よるべのない日々さ 流れに身を任せて ふらふらり たゆたって 泥に抱かれ どろり 眠るだけ ここじゃなくてもいい、と 誰かに呟いた 終の棲家などない 根なし草 それでいいよ どこへ逃げて 飾り立てても 誤魔化せないの そんな資格ないから 剥がれ落ちて 暴かれていく 厳然たる事実だけが影 それでもまだ ひとひらだけ 奪われたくはないから ...

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共犯者

揶揄ったふりで騙し通せたつもりかい? 謀った論理展開で仲良く堕ちていく 集団行動の訓練日 徒党を組んだ民衆に アジられている まやかしの権化 拾い集めても0点で マーヤー 半身を探し彷徨うならば さあ この手を取って 共犯関係になろうよ 無垢な退屈になど 戻らせないぜ ただただ妙にとんがった歪な片割れ 平等平等(へらへいとう)そんなヘイトまで足並み揃える 味わった混迷のメイズ 誰かの雰囲気をゲイズ 飽き飽きだろ? さあ この手を取って 道の外を歩こうよ 間違いだらけでも かまわないから 飛び降りてみても 空は意外に ...

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Riot!

雷鳴轟く部屋 閉じこもり さあ豪華絢爛なパーティが始まるぜ 大量の酒とスナック 買い込んで マダミスをやるぜ Life goes on センスオブワンダー 失った 平凡な毎日で 享楽的に足掻いた それがぼくらの生 Riot!Riot! Riot!Riot! だいたいの物事は 生活に 回収されていく そんなもんです大概ね まあそれはそれとて 酒がない みりんのロックでどう?だめ? C'est la vie ...

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mm

たった数ミリのこと それだけで 一切合切 なにもかも狂って 呻き 苦しみに耐えている 本当は知ってたんだ ただの惰性だってさ 嘘でもいいから 誰か教えてくれ なあ なにが正解で なにが間違ってんの ぼくらの骨や 肉のすべてが もう一度軋んだってもはや 正しさなんて わかんねえよ 調子はどう?って 尋ねられても 声にならない懊悩 確かにかつて 感じたはずの 心地よさはない どっかずれちまったようだ それだけわかっていても なす術もないから ...

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Puppet Mood

がらん わからん 退廃の味 からっぽの注射器はおいしいの みんな笑ってる 知ってるよ 頭に花が咲くんだろ きっと美しい空五倍子色だろうね みんななにしてんの 路地裏 ダダのにおい 腐ったまま? 蟻の群れを惑わせる 右の石を投げつける 苦い飴を噛み砕く 最高の快感になりそうじゃん サヴァン たまらん 曖昧いとをかし 駄々っ子のシンセミア もういいよ みんなわかってる 電脳の街 あながち 間違いがちね いっそこのままなめずりあってこうぜ みんな騙してんの 動機ぐらい 好きにしな とんだ三文芝居 ...

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(Fake)Flowers

感染経路は未だわからない 正体不明の妄想に囚われ まがいもんのこんなやつでも なんかいちゃうね、ああ だいたいわかっている、なんてあやふや 前後不覚のぬかるみ、沈んでいる なあなあですまし、顔で訊いちゃう 存在価値はある? 花々が舞い踊る 紡ぐ調べはほら シュプレヒコール 憧れは捨て去って 揺れる陽だまりは 蜃気楼で 散々だったな 振り返れば 残念ばっかの外れくじ専門 だが今日から全部変わるぜ 存外価値はある わがままな足取りで 溶ける木漏れ日 ごらん ...

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ベントラー

誰もが単に、歳を重ねていくとしても こんなふうに、いやらしい大人になるとはね 名前や論理をどれだけ覚えたとこで 模範回答だけじゃ届かない 大事にしていたあの宝箱はとっくに ゴミの山になっている いつか信じたあの呪文も 来るはずだった終末も 気づけば通りすぎていった笑い話で 石ころを蹴って歩いた 祈りを込め空を見上げた あの気持ちはなんだったっけ あるいは単に、誰もが気づいてはいたけど 優しいあまり、見てみぬふりをしてくれていて もしかしたらすべて 何もかもが陰謀? あれもこれも借り物でいいや ずるくて狭いぼくの宝箱はとっくに ガラクタで埋まっている あの日鳴ったオリジナルコード 午前4時の世界の温度 ...

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雨の庭

雨の庭 記憶は綻んで 腐っていく沈丁花 出口のない迷路 わずかばかりでいい この指に触れていて 盲いた今なお あなたを探してる 雨がやんだら あなたはもう 別のどこかへと いってしまう だから今は あと少しだけは まなざしをとめないで ゆらゆらめぐる 螺旋のような 絡まりあう 幾重もの縁は 離れたとても ...

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Sway

ある満月の夜 きみはほら 自転車に乗って 街を出ていく まだ火照った肌は 冷やさせない どうしようもない ことばかりさ どうしようもない ペダルを漕ぐだけさ sway… 風になっていく 飛び乗っていく 夜空の下に見た きみの知らない 最果ての地 焦らないで さあ 息を吸って 先は長い 止まらない ...

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