Tag: 鈴木愛奈

甲賀忍法帖

下弦の月が 朧に揺れる 夜を 包む叢雲 磔(はりつけ)られた 番(つが)う雛(ひいな) 絡める 非情の罠 嗚呼 今も燻ぶ 想い胸に 聢(しか)と宿らば  水の様に優しく 花の様に劇(はげ)しく 震える 刃で 貫いて 宿命(さだめ)られた 涙を 瞳の奥 閉じても 貴方を 瞼が 憶えているの 無明の淵で 終焉(おわり)を待つ 私は 噎(むせ)ぶ身無し児 蹂み躙られた 尽(すが)る恋を 両手に 包んだ儘 もう 諍(あらが)えない 共に辿る 釁(ちぬ)りの黄泉路を  水の様に優しく 花の様に劇しく 震える 刃で 貫いて 宿命(さだめ)られた 涙を ...

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ほんのスパークル

ずっといた 静寂の中に ねえ、どうして見てくれないの わたしだけが劣等星 人はそれぞれの輝きがあるって 残酷なこと言わないで 隠した涙も本音も何もわかってないくせに 飛沫あげる歓声 悲鳴あげる ばれずに 恵まれてました。と語るのは切ない きらわれたくないからそれとなく かわして誤魔化してきた 今も本当は怖いけど わたしが消えたってどうせ…って 何回も泣きじゃくって この世界中どこ探しても希望はないとしても それならここじゃない場所へ行こう 強く真っ直ぐ迷わず行こう ちゃんと向き合って欲しい だけど向き合うのは怖い 甘えてきた贅沢 もう頼れない 頼らずに ...

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