Tag: 長保有紀

霧笛にぬれて

霧笛にぬれて 女がひとり 想い出たどって きた港 出船 桟橋 沖行く船の 潮路に消えた 恋ひとつ 港ネオンに くらくら浮かぶ いとしい男の 面影が 誰かの胸で 眠ってみても 嘘の匂いが するばかり なんで 今更 恋しくさせる 抱いてもくれず 去ったひと 小雨そぼふる 煉瓦の舗道 つめたい足音 濡れていた 夜風 口笛 カモメが一羽 うわさも消えた 波止場町 港ネオンに くらくら浮かぶ いとしい男の 面影が

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おっとり節

オカメインコは たいしたトリだよ しっぽり濡れ場を 籠から眺め 昔の男の 名を呼んだ あとの顛末(てんまつ) シッタコッチャナイ おっとり澄ました 顔してさ 顔してさ ハァ おっとり おっとり 若いツバメが 帰って来たとか いそいそ暮らすも ひぃふぅ三月(みつき) 長居はせぬのが 渡り鳥 泣いてすがろが シッタコッチャナイ おっとりきれいな 顔してさ 顔してさ ハァ おっとり おっとり ~泣かせ上手の 惚れさせ上手 調子がいいわね 憎いひと~ 「あんな男は およし」は無理だよ 聞くミミ持ってる ミミズクよりも 持たないフクロウが 福を呼ぶ 惚れてしまえば シッタコッチャナイ おっとり夢見る 顔してさ 顔してさ ハァ おっとり おっとり

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