やがて森はねむり
しずけきとき しんと降りつむ
樹々は凍り 彫刻のよう
冬めき舞う 雪の羽は
すぎし夢を うずめて
還りましょう 白の果てへ
よろこびも かなしみも
すべては くりかえされて めぐるだろう
いのちは とわのみむねに
みむねに
空からふるひかり
あれは とおい記憶の氷結晶(かけら)
憂い 生きた いとし日々よ
なにもかもを 赦すような
いつくしみ いま ほどかれ
とめどなく あふれる慈愛(あい)
くるしみも いたみさえ
やさしき 時の揺りかご ゆられながら
とけあい ひとつに
まどろみの中で みていた幻想(ゆめ)
つめたく澄みわたる 眠れる森で
終わりははじまり また何度でも
生まれかわり きっとうたうよ
すくいと しあわせのうたを