知ってたのよ、全部
知ってたはずなの、全部
誰より君のこと
いつかこうなることも
愛せば降る夕立に
携えた傘で
心濡らさないように/ただしてただけ
息を殺す夕凪に
姿は見えない
私ひとり置いてどこへ君は行くの?
消せないのよ、全部
くれた歌、愛も全部
ちゃんと聴いてよ
上手く歌えるようになったの
別れて止む 夕立は
必然のようで
水面(みなも)に照らされ
涙きらりと落ちた
募り募る想いは
寄せて返す波
伝えれば楽なのに君だけがいない
強がりは得意なのに
本当は気づいてほしい
あの時に君の心
引き止めていられたら…
愛せば降る夕立に
打たれたらよかった
傷沁みるくらい深く近く素直に
息を凝らす夕闇に
声は聞こえない
最後にもう一度君の名前を呼ぶよ