あなたと生きるとおまえは言った
しがない店に嫁ぐと決めて
根無し草の俺に誓ってくれた
知らぬ客にも話し合わせて
蓮華草 蓮華草 健気(けなげ)な笑顔
路地裏暗がり 灯りがひとつ
おまえと生きるとあなたは言った
古傷いまだ癒えないままの
帰る場所ないわたしを 抱きしめたまま
寡黙(かもく)だけれど やさしい笑顔
ヤマツバキ ヤマツバキ 一途に生きる
あなたの傍に いつでもいたい
あれから幾歳(いくとせ)二人が生きて
擦(す)れたのれんをくぐるたびに
着物姿のお前が しあわせ運ぶ
いまもかわらず笑顔咲かせる
蓮華草 蓮華草 愛しいおまえ
これからも変わらず ふたりでいよう