たとえば この苦しみが あなたのこと救って
明日へと行く 糧になるのならば
思うことは 何もないけど
もしもね 私との日々が あなたのこと縛って
明日へと行く 邪魔をしてるのなら
どうか全て 忘れて欲しい
最後の一幕にまで いつも辿り着けない そんな夢芝居
暁闇に焦れる白銀 まるであの日を描くよう
どれだけ愛していても
無常は揺るぎなくて
紅差し指 繋いでいた
いまも私は そこにいます
少女のあどけない瞳(め)に 永久(とわ)の無垢を願っても
穢(けが)れるのは 嘘を覚えるのは
この浮世を生き延びるため
最後に望む景色も それがいつになるかも 読み取れないから
せめて 生きる道なら自由に その心のむくままに
どうして消えていったと
また 糸を探して
赤い月に 何をみたの?
いまも私は ここにいます
誰かが持つ痛みにまで 鈍くなるのなら
強い人なんて ならなくていい
さよなら 愛しい人
また 夏が終わった
その痛みが 消える日まで
どうか私を 許さないで