どれくらい時が過ぎたの?
春もいまは遠く
引き出しのなかであの日が
窮屈に褪せていく
忘れかけたはずの声も
気付けない痣になって
切れた糸をまだ手繰るように
うつろに夜は更けてく
絡めた指のささくれを
茶化したあと きみが
すこしだけ泣いたのは なぜ
知る術さえないのに
泳げない夢の深さに
仰向けで溺れてく
水面で揺れてるきみの影が
手を振る ああ いかないで
帰りたい場所はないけど
ここじゃもう息ができない
抱えたいたみを溢しながら
どこまで歩けばいい?