Tag: 一期一振

映す己 映る己

此処は何処だ? 日の当たらぬ場所 いつだって私の 傍にあった 一歩踏み外せば それだけで迷い込む 光なくして影はない 影を生まぬ光はない 「私は…、本当に一期一振なのでしょうか」 映すのが己か? 映るのが己か? 思い知らされた 存在することは なんと 覚束ぬことか 今の 私は…… 「あの方を思い出せない。 …本当に共に過ごしたことがあったのでしょうか? がらん… としたこの内側には、何が在ったのでしょう? 豊臣の最期と共に焼け落ちてしまう前には、確かに在ったのでしょうか? ...

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