Tag: 矢田太朗

モナリザ

どんなに離れていても モナリザの飾られた部屋にいるみたいな僕らは無敵だよね 値段のつけられないこの恋を 額縁に飾りましょう 目をそらすなんてこと しゃぼん玉をポケットに隠すくらい至難のワザだよね 割れやすいグラスでもかまわない 大切に注ぎましょう 怪獣が手を振ってる 横で大きな大きなペンギンが空を飛んでる様にも見える ベランダから見えるはただの雲 さぁ何に見えるかな 遠くで誰かが呼んでいた ぼくは聞こえないふりをしてそのまま歩き続けちゃった 今もモヤモヤがとれないでいる あの時はごめんね 「明日天気になぁれ」で 蹴り上げた靴の行方を僕らは今も知らないまま 色とりどりの毎日が素敵ね 明日が何色でも いつかそうなることを ちゃんと僕ら知ってる 思い出せたらたいせつなこと ひとつずつ増えてくの ハッカ味のドロップ 何度もくぐり抜けた虹 置き去りのままの電話ボックス ねぇ話をしよう 怪獣が手を振ってたこと ペンギンが空を飛んだこと 思い出せたねそれじゃまただね いつかまた会えるから

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11月のピクニック

最初から信じてた かけ上がるパイナツプル ペテン師が言うには右 目を凝らせランドルト環 ジョウロで水をやるには ジョウロに水をやらないと あの子に好きといえば サカナが空を飛んでしまうよ 夏に消えた花火を探そう 11月のピクニック もういいかい まだだよ ガムがチョコに溶けてく 小さなワニを好んだ まるで似ても似つかないよ 少し凹んだ缶ジュース どれか一つ選びなさい どれかどちらかでは違う 3か4 でも違うでしょ 神様が言うには左 アイスクリームが溶けるまで 世界中の時計をまるごと 二分間だけ止めたのさ もう一回 君に会える そんな気がしてたから 気づけばサカナが空を飛んでた ウソみたいだけどホントなの 踊ろうか ねぇ踊ろうよ 裸のまま踊ろうよ 夏に消えた花火を探そう 11月のピクニック もういいかい まだだよ ガムがチョコに溶けてく 世界中の時計をまるごと 止めたらもう動かさないよ もう一回 いや何度でも 君に会える気がしてる もういいかい もういいよ

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僕には君が必要さ 頼むからそのままでいてくれ 誰にも流されることのない 君は君のままでいてほしい 好きでもないもの好んだり 嫌いなもの鼻つまんで飲み込む理由は そんなに守るべき大事なことかい? その本音とやらは本当かい? 気づけなかったブレスに気づいた あの子につられて僕も踊ったけど 何が楽しいのか解らないまま ただただ口角を上げている 一体何に怯え震えているんだ もうずっと吐き気が止まらないのに 吐き出せないまま吐き出さないまま そんな言葉に救える命などない さぁ君はこれでも笑いますか 泣きますか ちゃんと愛せますか 触れてもいいが 染まりきらないで 君は君のままでいて

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ふゆのうた

さむくはないかい 仮にそうでも 何もできやしないのに 途切れた会話 間に耐えきれず 浅はかだった 夕べの通り雨のせいで 家に着いたはいいけど しばらく出れず 車の中で君を想ってた 僕が話したいことは一緒に いたいと思ってるけど 君はどうだい さむくはないかい 君の声だけ 聞いてたい夜 そんな夜は決まって 片方の耳 塞いでるのさ これでふたりきり なんでだろうか 君の隣が 心地良いのはなんだろう 知らなかったよ こんな感情に なれるってこと 点滅してる 信号機が なにか言いたそうにしてる ずっと赤のままで こっちを向いてる 君が抱えている闇を見せてくれた 照らせれればいいけど本当にできるかな そんなこと考えてたら君が笑って それが美しすぎてつられて笑ったよ 君が微笑む顔が大好きだ それさえ守れたのなら 他はなんでもいい どうでもいいのさ 今夜無数の星が綺麗だ 一粒くらいバレない どれでも好きな星を選んで盗んじゃおっか ...

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answer

君に書いた詩じゃなくたって 君に歌ってあげられるけど 逆も然りってわけじゃないのさ でもそれが嘘になるわけでもない 忘れないように記録する時 肘で鳴らす意図してない音 例えば切り取ったそんな瞬間のことを それぞれがそれなりに解釈してる 悲しい詩でも 希望の詩だと 言う人がいるから 本音は言わないけど それでも君には 知っていてほしいのさ 本当の言葉の 愛してるの意味を 夕方の雲と月の端を わざとほどけやすいように結んだこと あの子は今でも覚えてるかな まるで二人は気の抜けたサイダー 開けなければよかったんだけど それでもあの日僕は開けてしまった あの日に戻って何度繰り返しても 僕は また開けてしまうのだろう 気まぐれな空だね 止んでみたり降ったり 泣いてみたり笑ったり それがまた愛おしい 言えないようなことだって これなら言えそうだよ 僕の知らない憂鬱も 喜びも幻影肢 感じられるほど寄り添えるもの 君に書いたのさ さよならの瞬間を はじまりと人が言う 本当にそうなら さみしくはないけど 悲しい詩でも 希望の詩だと ...

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