Tag: Bocchi

忘却、

価値にもならないこの体と 歌詞にもできない人生を 辞める時に何を想うだろうか 幸せになれたかな イヤホンから流れる曲が終わって この耳を包んだ雨でさえも 美しさを帯びて消えてゆくから 神はこれを選んだんだね 「追憶で世界を作っていくから 怖くないって」 それすら不条理じゃんかって またすぐ諦めて 描いた夜 触れられそうな月を背に 消えたいと言う 爆ぜる心 満ちぬままだ あぁ 今日で何回目だっけ 生きる意味を探して 頬に伝う雫でさえも 証明になれやしないな ...

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雨漏りの空

靴の裏側に薄めた眼 路地裏、落ちてる心一つ 拾う振りした貴方は悪だ それが今の僕だ 夕日を眺めて空泳ぐ 風に成って海を渡る 僕の心は何処へ行く 消えてしまった淡い感情 夜空の声は眩しいから 数え忘れた心幾つ 黒く染まった貴方だけを 僕は酷く睨んだ 逃した心一つまで 憶えている尖った言葉 言えば晴模様みたいな 何処か遠くへ 何処か遠くへ もっと遠くへ 笑ったままで 右眼に枕や夢うつつ ...

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いつかの僕は俯いた 貴方の雫を飲み込んで 苦しさを二人で 半分こしようと思ってたんだ 言葉の裏に沈んでた 尖った瞼に触れたくて 傷口を泳いで、泳いで、 溺れて抉っていたんだ 僕は貴方がずっと 瞼の裏で溺れてしまわぬようにと 届けと何度も願った 背伸びした影は貴方を思い出す度 日が沈む様に吸い込まれてしまうな あの日の空は快晴で 貴方の笑顔が眩しくて 溶けかかった氷菓を 「半分こしよ」って笑ってたんだ 何かが薄れた声には その日の僕は気付けなくて 笑ってた貴方に ...

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透命人間

いつも僕は逃げてばっかりの 千鳥足 青春を横目に 真夏の大敵「焦燥」で 呼吸、言葉一つさえ億劫 放課後 僻差す校舎裏 次第に僕ら透明人間 「いつか死んだら、」って思うような明日に 君を描いた うざいくらいに暑かったんだ 鬱伏せる教室の窓際 吹き飛ばすは有線イヤホンと 喉奥に詰まるCメロディ 目に映った雲を追いかけて 思い出ばっかりが綺麗で 思い出しても戻れなくて 青の中にずっといたんだ ずうっと傷んだ 空に夏 薫って僕ら、 今だけこのままでいよう。 表したいから ...

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影送り

照りつく太陽に掴めそうなあの夏の影は 今じゃもう 消えかかっていた 昔の事なんて随分、思い出せなくて 笑うだけ 僕はただ笑うだけ 何にも分からないんだ 定義なんて無いくせに よくもまあ“友情”だなんて纏めやがってさ 今日もグラス1杯の「孤独」ってやつを仰いだ あの日と何が違うのか 忘れられてしまえば死んだも同然だから 居場所のない動物には名乗る術もないだろう あぁそうか、踏まれる影もない僕は 行く宛てもないままに漂っていた オネガイ ミツケテ このまま 遠い高い空を泳いで あの日のあなたに会えないかな 怖いな、惨めだ、そんな僕が嫌いだ わかってる、わかっているのに、笑えるな 何にも分からないんだ 死ねば骨になる癖に よくもまぁ“愛情”だなんて語りやがってさぁ 盲目に目一杯の「希望」ってやつを探して ...

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愛憎にレモネード

寂しさを口に運んで レコードに針を落とすの それがいい トーストの焦げた匂いに 昨日のこと夢に見ていた 時間は動いているのに 二人は止まったままでさ それでなんかね、少しはね 悲しくなったりするの 時間は動いているのに 二人は止まったままでさ それでなんかね、少しだけ 狂い始めてしまったの もうちょっとだけ 愛して もうちょっとだけ 理解して もうちょっとの「ちょっと」くらいは 傷ついてみて ...欲しかったの。 ごめんね、あたしのせいで 2%薄いレモネード もうちょっとだけ、頂戴 あなたのシロップで満たしてみて ...

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帰途

あぁもうなんか疲れちゃったな。 今日(いま)を少しだけ生きたら辞めちゃおっかな。 だけどあぁそれもなんか疲れちゃいそうだしな。 いっせーのーせで 今から降りようか。 じゃあね あぁもう これで何回目だっけな。 無邪気に生きられる あの子が妬ましいな。 僕も歩き方は覚えたはずなのに 一歩も踏み出せやしない弱虫さ。だから 何もかも中途半端な日々は 陽が昇る前に棄てちゃいたいな。 明日の僕が 後ろ指を指すんだ。 「しあわせ」の使い方も分からずに 一方通行 戻れない毎日 いつだ僕らが野放しになった日 誰も聞こえやしないモノローグに …あぁ最後すらないし 思い返せば白地図で笑えるな。 いつか僕ら昨日に戻れたら きっと明日を願わずに済むから ...

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追憶。

初夏の懐かしさは少し儚くて 僕はただ声にならない声を探していた 消えてしまった感情さえ 美しく見えてしまうこの世界は 僕とってはどうやら重過ぎたようだ 明るい世界が嫌いだ 人生に期待なんかしていなかった 夏祭り、花火、はしゃぐ子供達の声、 街は幸せに満ちている タイムリミットがある僕らの関係は 夏が終わってく感傷にどこか似てる 二人だけの世界があるのなら 残りの寿命の半分捧げて 君と居られるタイムリミットに 一生の感情を添えてさ ほら今は抱きしめるから 永遠なんて信じてなかったけど だけどね、 君の中で生き続ける何かを探したんだ バカだよね、本当に ...

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