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初恋

冴えない生活には およそ慣れてんだわ 今夜もニュース番組でお茶を濁して 消耗する精神は青春の残り香 モラトリアム余して私は空中に浮遊 忘れないで この世界はノンフィクション 言葉で解決 出来ない事ばかり 今は 手を離さないで この夜が明けるまで 単純明快なヘルプ 心 動かされちまって萎えちまうよな 雷鳴に撃たれた様な初恋だったんだ 曖昧なヒーローとは 有限の生存時間 禁欲も甚だあっちゅう間に屈して 濃密な空想から 漏れ出した厭魅なら サイレント・コメディよろしく私は狂う 涙なんて もはやR&Rの犠牲だわ 転がり込んでしまう夢物語 きっと私達は 巡り会って交差して 笑いながらエスケイプ だけど こんな世界の中 不器用な程 旋律を奏でる様な初恋だったんだ ...

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クソだりぃ

何か 疾しい廃棄レンタルのビデオテープ ラベルの上に積もるハウスダスト 夕方過ぎなのに寝過ごしてスカしたバイト 頼りなさすぎるレセプション おざなりにされた 無観客のスタジオ 抜け駆けして遠くどこかへ逃亡 上下で違うブランド纏って拍手を浴びるスーパースター 悲しくも格好の的になったわ 遊覧船に乗って 明日を探そうよ 夜が近づいているから 末期の酒乱 まるで爆竹 耳の中で鳴ってるみたい アリガト どうかしてるよな 笑っておくれな 愛しておくれな いたいけな私に差し込んだ一輪の百合の華 写真立ての裏 ひっそり枯れた 部屋の隅では私が生きた証 キッチンの上 砂漠の蜃気楼 みたいなボヤけた摩天楼 美しくないダイヤモンド 錆びついて 動かない旅しよう へったくれもないくらい炭酸抜けたシャンパンゴールドが 何時迄も減らないままで 高層ビル見上げ 涙を流そうよ 明日はもうくだらねぇぜ ...

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素晴らしき世界

優雅な髪飾り まるで野晒し 気づけば埃かぶって駄目になりそう さっさと廃棄しちゃって 次へ次へと お終いね こんな世界 めちゃくちゃ 絡まってしまったイヤホンコード 解く前にサヨナラ たまたま 手に入れた中古のレコードが なんとも美しい 這いつくばった身体で何をしよう 取り柄のない私と夜を明かそう 掻っ攫って飲み込んだ 愛だから良いよ 心に染み込んで何もかもが素晴らしい ついには手を汚し 愛はおざなり 惨めな白旗 昇る発煙筒 窮鼠猫を噛み 急展開へと お終いね こんなコメディ 嗄れてく肺から 吐き出した二酸化炭素が この街の一人一人から溢れてやがて毒となった! 腹を空かしたナイトウォーカー 金もないまま逃避行中に ...

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目眩

雨が降る夜の辛い脳を 掻き混ぜた時 きっとアンタは見知らぬ人と 笑ってるだろうか 何か忘れた気がするんだ でもきっとどうでもいい事だよな 憂いを含んだ夜の街 そりゃそうだ 素気ないもんだよな 身に覚えのない歌が耳を擘く様にさ 泣いてしまえばいいのかい 擦ったって擦ったって消えないシミを何度も洗いました それがなぜか 心地のいい歌に聴こえてしまいました 飽きが来る程 遠い未来に 何があるやら 私は分からないけど お前はどうだ 何を捧げりゃ気が済むんだ 重い腰を上げた時 目眩がして倒れ込んだわ 嗚呼 ここでおしまいみたいだ その時 微笑みかけてくれるならアンタがいいわ 泣いてしまえばいいのかい 嘆いたって嘆いたって届かない声を何度も呪いました それがなぜか気持ち悪い夢に変わってしまいました ...

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