Tag: 竹原ピストル

何食わぬ顔で食ってきた

目糞こそいでぐねぐねと 始めようもないままに 細い朝日と浅い眠りが こんがらがってほどけない 半ケツさらしてぐだぐだと 始めようともしないままに 身に覚えのない擦り傷をつまんで 宙ぶらりんを見つめてる どうなろうともどうにかなるさ 何食わぬ顔で食ってきた 口だけ開けられそのまんま 放っておかれた缶チューハイが 安宿の床に死んでいる 全体重で死んでいる どうなろうともどうにかなるさ どうなろうともどうにかしてきた 何食わぬ顔で食ってきた

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誇れよ、己を。

突っ走れ、突っ走り続けろ。 ひとの行動に難癖つけるだけの奴らに つけられた難癖をブッ千切る速度で 突っ走れ、突っ走り続けろ。 燻って、燻り続けろ。 但し、迂闊に触れようもんなら キッチリ火傷する温度で熱く熱く 燻って、燻り続けろ。 誇れよ、己を。 妬み 嫉み 僻み かきわけ 冷笑 嘲笑 蔑み こじ開け 己を貫かんとする己を 誇れよ、己を。

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椿の花は尚赤い

今にも滴り落ちてきそうな 濡れ雑巾色の空の下。 しかし桜の蕾は漲って いよいよのその時を待つばかり。 どこからここまで? ここからどこまで? 椿の花は尚赤い。 路(みち)に落ちてからこそ尚赤い。 捻くれた棒切れを杖にして 荒れた赤土を踏み進む。 にわかな風に木々がしなり ウグイスが途中で鳴くのをやめた。 どうやってここまで? ここからどうやって? 椿の花は尚赤い。 路に落ちてからこそ尚赤い。 いたずらに切り株の上に立ち 戯れに声を張ったけど こだまは返らず山間は ただ黙々と春先だ。 ...

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~ふと見上げたのは西の空 擦り傷じみた赤い空~

ふと見上げたのは西の空 擦り傷じみた赤い空 産むだけ産み餓死させる言葉 足音は発想の滑走路 もしくは脱走路 逃げ込む脳内 どうやら追手はもう追って来ない 膨大な記憶の海 ほじくり返す海の記憶 水面と水面の源 元々はたったひとつの港 ふと見上げたのは西の空 擦り傷じみた赤い空 誘うぞ いざアウト オブ アフリカ 暑いな 寒いな 不味いな パプリカ 悪意だ 作為だ 巧みだ ハムニダ 管理下に核 刺客 磨く 自作の凶器 正気と狂気のツギハギブギウギ 武器売る商人 死の商人 生き証人 歴史の証人 ジョージ 常時 おさるの反省 大器晩成 惰性惰性のダセー半生 男性女性中性 さんでーまんでーちゅーずでー 終生人類皆病害 容体崩壊倒壊状態 始まりはなく終わりもない 終わりはなく始まりもない 繰り返しぶり返す かなりヤバイ病 ...

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月明かり

くじら色のマフラー ほかほかと僕の首をしめつける じっくりじっくり死んでいく じっくり夜道が死んでいく 月並みな言葉しか使わないでいてくれた 君の優しさたるさ月明かり並だったぜ マブタの裏のメモ用紙 角膜でつづるパンチライン 関節だらけの鼻歌よ 枕木の上で反り返れ 月並みな言葉しか使わないでいてくれた 君の優しさたるや月明かり並だったぜ とうとうひとりぼっちになるのかも とうとうひとりぼっちになるのかも。。 月並みな言葉しか使わないでいてくれた 君の優しさたるや月明かり並だったぜ

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ぼくらしく

季節の終わりの風が吹いている。 ふと思い浮かぶ顔がある。 甘いような苦いような。。 どっちつかずの感傷を持て余し、ツムジをつつく。 “ありがとう。”も“ごめんね。”も、 “好きだよ。”も“好きだったよ。”も 口に出さなくなっただけで、 思わなくなったわけじゃない。 大人になったけど、大人になったけど 大人になったけど、大人になっただけ。 やるせなさに寝返りを繰り返し 不甲斐なさに唇を噛み締める夜を越えて 全然そんな気分じゃないのに晴模様。 チグハグチグハグ歩いて行くよ。 ぼくらしさって何だろ?何だろ?何だろ?って 首をかしげ続けていくよ、ぼくらしく。 季節の始まりの風が吹いている。 ふと込み上げる胸の高鳴りがある。 例えば新しい服で、新しい靴で 街と街の継ぎ目をいよいよ跨ごうとするときのような。。 ...

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~木枯らしを友に 木枯らしと共に~

木枯らしを友に 木枯らしと共に 瞑想の奥に 迷走の国 すくめる首 ブリ イクラ マグロ プリクラ暴露 マクロからミクロ 壬生浪の気苦労 いくよくるよ vs いくなくるな 正面衝突 しょんべん臓物 ホルモン散乱 前科三犯 殿下短パン 胃腸の変化 緊張の便が こりゃ大変だ!! (右往左往!!すとっぷざうぉー!!) 阿藤を圧倒 加藤の葛藤 颯爽と佐藤が抜刀 腕ばっさり 足ばっくり 頭ざっくり まずオペを急げと判断 中断? 冗談言うなよ(Get Down!!) 中段上段下段で(Knock out!!) 木枯らしを友に 木枯らしと共に 瞑想の奥に 迷走の国 ぼくらの七日間変装 幻想喧騒 アホ in ...

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ゆきちゃんゆきずりゆきのまち

人も漁船も白い息 遠景に積もるゆきのまち 手袋はいたまま手をつなぎ ゆきちゃん ゆきずり ゆきのまち へたっぴなカラオケひびく路地 残響に積もるゆきのまち 熱燗 枝豆 ザンギ ホヤ ゆきちゃん ゆきずり ゆきのまち ひゅるる~ ひゅるる~ ひゅるる~ ひゅるる~ 入口もベッドも絨毯もヘンな色 ぬくもりに凍えるゆきのまち 吹き出しちゃうような夢が見たい ゆきちゃん ゆきずり ゆきのまち ゆきちゃん ゆきずり ゆきのまち ゆきちゃん ゆきずり ゆきのまち ゆきちゃん ゆきずり ゆきのまち ゆきちゃん ゆきずり ゆきのまち ひゅるる~ ひゅるる~ ひゅるる~ ひゅるる~

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冬の星

汗染みのような影を垂らして 棒杭のように立っている 追憶のいよいよドン詰まり 夜空を見上げて立っている 冬の星 しょうこりもなく想うひと もう裏切るまい もう欺くまい もう傷つけまい もう泣かすまい どのツラ下げて? このツラ下げて どの口が言う? この口が言う 冬の星 悔いてもだえるクズなりに そして俺はまた歩き出す またしても俺は歩き出す うじうじしょぼくれたポエムの ピリオドのように街が見える 冬の星 外道踏みしめ歌ひとつ もう裏切るまい もう欺くまい もう傷つけまい もう泣かすまい どのツラ下げて? このツラ下げて どの口が言う? この口が言う 冬の星

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~枯れススキ~

枯れススキ 星の下 枯れススキ 素っ裸 枯れススキ 星の下 枯れススキ 虫の息 凍てつく風 ギラリ鋭角 明白勝ち負け それでも明日へ マジかね?ガチだぜ! 足枷引きずり 一途に信仰 貫く信条 異常な執着 嗅覚 味覚 視覚 聴覚 削ぎ落とされて 残るは触覚 気が触れる 陽が暮れる 嗚呼 死が揺れる 枯れススキ 星の下 枯れススキ 素っ裸 枯れススキ 星の下 枯れススキ 虫の息 磨くメス ジャックはブラック? ホワイト? クロシロ不明瞭 無免許?うるせーもう! 無礼者! グレーゾーンなら斬り刻むとの 殿の威嚇も意味なく サブリミナル洗脳 全知全能 幻想連続転送 鞭毛 繊毛 ゾウリムシ 道理無視 僧衣の主 大繁殖 枯れススキ 星の下 枯れススキ 素っ裸 枯れススキ 星の下 枯れススキ 虫の息 観測史上初 三食胃腸ガツ 痰っぽく微量吐く パンチョくん伊東泣く 王監督 贔屓 ランボルギーニ ハンドル右に歪んどる 暴走暴徒 ぼろぼろボートでゾロゾロ上陸 どういう教育?そういうテンション? ...

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アンチヒーロー

舞台袖 身体をほぐし おもむろに突き出す拳 シャドーボクシング 闘志を鼓舞し フォーク・シーンの殻破り 見せつけてやるさ 型破りな闘いぶり 無理くりにでも観る者全ての土手っ腹に言霊を轟かせ 驚かす れぺぜ んゲテモノ枠 ぶっ壊す既成概念 よー、そこの古いの あんたの採点なんて何点だって関係ないぜパイセン こちとら 生まれついてのアンチヒーロー! 今に見とけよあんちきしょー! 未知の道を蹴るつま先 いつだって見るよりも飛ぶが先 無様に何連敗喫しようが関係ない いちいちやってらんない残念会 安全牌相手ばっかじゃいつまでも辿り着けやしない完全体 天体の如く無数に蠢くライバル達の眩い煌めきを直視しろ ありえない 撤退 あきらめない絶対 勝てる気がしない日も 負ける気がしないでもないような日もきーぽん! 臆することなきチャレンジを! ...

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s.o.s.

見上げると星があるうつむくと道がある どこにもないどこにもない 何もないとこなんてどこにもない s.o.s. os os s.o.s. os os 何も届きませんように ふと気づくと君がいるふと振り返るとあなたがいる どこにもないどこにもない 誰もいないとこなんてどこにもない s.o.s. os os s.o.s. os os 誰にも届きませんように 泣いている笑っている思いつめているひらきなおっている どこにもないどこにもない ...

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今日は成人の日

楽しかった出来事をたくさん思い出したでしょう つらかった出来事もたくさん思い出したでしょう これからの出来事を楽しみに思ったでしょう これからの出来事をゆううつにも思ったでしょう 倍にうすめて飲んでも5倍にうすめて飲んでも 体に回るアルコールの量が 減るわけじゃないってことにちょっぴり気付いたでしょう 今日は成人の日 うれしい再会がたくさんあったでしょう うれしくない再会もたくさんあったでしょう これからの出会いを楽しみに思ったでしょう これからの出会いをゆううつにも思ったでしょう 気を許せる友だちがどんなに増えても 一生 許せない人間の数が 減るわけじゃないってことにちょっぴり気付いたでしょう 今日は成人の日

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見事的中!!予感的中!!

星は他人事のように瞬くばかり 道を照らしてくれるような優しさはない 汗にまみれたユニフォーム しょんぼりと丸まった背中が並ぶ 夜風は気まぐれにゆらめくばかり 涙を拭い去ってくれるような優しさはない 土埃にまみれたサッカーシューズ とぼとぼとくぐもった足音が並ぶ それでも信じた 信じ続けた それでも信じた 信じ続けるべきだと思った “今日の俺たちが生み出す 明日の俺たちはきっと 今日の俺たちを遥かに 凌駕する俺たちだろう”と Go~~!! Go~~!! 雲ひとつない 文字通りの晴れ舞台 とうとう辿り着いた夢の舞台 目一杯のエールを背に 目一杯に加速して このボールをあのゴール目掛けて ...

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一夜

喉につかえた舌打ちを 無理矢理、飲み下すかのようにグビグビと お前は生ビール、チューハイ、ハイボール。。 みるみる重なりゆく伝票。 やれやれまた割り勘負けか。。 矛先を失った 相槌のようにチクチクと 俺はチビた氷に薄まりきったウーロン茶。。 じりじり重なりゆく時間。 もう終電はあきらめるか。。 聞いていたはずなのに 聞こえていなかったんだろう。 溢れ、こぼれ落ちていったお前の言葉たちの中に 掬うべき真実があったんだろう。 もう戻れない night night。。 今もあの夜を引きずったまま。 戻れない night ...

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