Tag: 土岐麻子

KAPPA

暗がりを転げてく 得体の知れないなにか 人影も 人魂も 寝静まる東京 それは、ひとりになった途端ほころび出した 自分では気付かずに膨らんだ本音 現実離れだと あきらめてあきらめきれず Play it cool, Play it cool わかってる 隠し続けた情熱は まるで実体ない架空の カッパや天狗のようなもの あふれるような想いのまま あふれるような想いのまま きみに会いに行けばどうなってしまうんだろう 真夏の夜の夢のよう ...

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夜凪

砂のあしあと なでるような穏やかな波 あなたのひとみが 私と月を うつし揺れてる 静けさは ふたりをつつむ毛布 I'll never forget this moment Never forget this sea Never forget this crescent moon 潮騒のように 押し寄せる思いが あふれて満ちていく ふたり ...

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Queen of Mystery

'we can make it together' ビルの広告を読み上げた earphoneの乗客は 誰も気付かない くだり電車 この人生が映画や小説だとしたら 散らかしたままの伏線 回収などしないで このまま悲劇、喜劇、打ち切りにもならず 夢を見るよう 揺られていたいけど 平凡な日々に出会ったきみが 予定通りのこのstory いま書き替えた 遠くで見つめる 「まばたき」「といき」さえ まるで 深遠なミステリー ざわめきが消した 小さな「ためいき」の理由を 解いてみたい ...

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Dong, Nan, Xi, Bei

たばこの煙の隙間から 一瞬のほころんだ表情 私は見逃さない あせたグリーンの 卓の下で すまして運命の牌を 握りしめてる 勝ちも負けも もう飽きてしまいただ刺激が欲しい そんな顔であざむいて どんな手でも誰かに勝ちたい dong, Nan, Xi, Bei(東南西北) 吹き乱れる風 溶けてゆく シェイク 飲み干して 朝になろうと 眠らない 底が抜けてるグラスみたいなgame ツモれどまた沈んでゆく雪のような情熱 永遠と降れ ドアを閉めたその向こう側の表情 あなたはあの夜 隠したつもりでしょう 一部始終 ...

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FALLING

夜明け 寝静まる大通り 誰もいない街 けとばした空き缶 大げさに響く やがて 朝がくれば あいまいに忘れて すべて満ち足りたふりをして 生きる Feel like I'm falling ... Feel like I'm falling down 帰り着いた部屋は テーブルの花が枯れ 差し込む朝日に 背を向け 目を閉じ きみの夢を見ても あいまいに忘れて アイロンをかけた服でまた 出かける Feel like ...

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Tablecloth

爆発音が聞こえてきて ヒールを ぬぎすて 逃げ出した背中をかすめた 火炎瓶 転んだ水たまりにうつる 炎のスローモーション 私は非日常をいつも おそれてる 変わりゆく街とうつろう時代は波のよう 大切なものは流され 手のひらで砂が光る Dreaming of BLT, Xiaolongbao(小籠包), Fish & Chips, すし、Quiche Lorraine テーブルクロスをひるがえすたび現れる 何度も死んで生まれ変わってここにいる 最高の日曜のため それだけのために とんでもないジェットコースターみたいな恋だとか ゾンビを愛せたのは平穏の証 ...

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August

雨が止んで動き出した街 かたすみのランドリーで Round, Round, Round びしょ濡れのシャツがまわり続ける 蒸すような熱のなかそれを眺めるだけ 失ったものは心のなか まるで落ちないしみのよう Round, Round, Round めまぐるしい毎日を生きてる まぶしかった去年の夏を忘れようと 不安でさえも とかしたあのひとは 8月の太陽だった Mister Au-Au-Au-August 二度とめぐることない季節 悲しみ 乾かないせいで ...

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窓辺

グラウンドの砂埃の向こうで なつかしいあの日のきみの姿 夕方の日差しを 背負って手を振った 書きはじめの丁寧で小さい 気取った文字は やがて走り出して 伝えたかったことが あふれてたあの頃 明日に はぐれるときには 姿のない人たちからの 紙ひこうきが窓辺に届く 見慣れた字の 手紙 はじめて1人で暮らした頃に 自転車で走った澄み切った朝は 形のないものが 鮮やかに見えてた 遠くへ行ってしまったきみや 二度と会えない恋しいあの人 昔と違う僕になにを言うだろうか 心 はぐれるときには 姿のない人たちからの 紙ひこうきが窓辺に届く 近くにいるように ...

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Mint Cherry Cake

街路樹のイルミネーションを 映すガラスケース 残ってた ミントチェリーケーキ かかえて走る バッグでは ぶつかり合う瓶の音が弾んでる 特別な街の景色 きみが住む部屋に急ぐ こんな夜を心から ずっと待ち望んでいたんだ 雪も降ってない東京で きみとの約束ひとつ それだけが魔法みたく 冬を輝かせる Winter Wonderland にぎわう人波は迷路 一人より孤独な気にさせた 恋人を信じられなかった日々 あの頃は 綺麗だと思えなかったきらめき 特別な街の景色 ...

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Lonely Ghost

ただの気まぐれだと 悪びれもせずに 運命は席を立って きみの前から消えた からっぽの椅子を見つめてた 喫茶店 あの日の雨は止まない 誰もが きみの 悲しみに 気付かず 通り過ぎたんだね 大きな傘で 迎えに行くから 小雨の丘 サビた弦に触れて 切らしてしまうように 無理に話し出そうとしたなら 崩れゆく 書き割りの都会 ホログラムの幽霊 孤独が見せた幻 誰かが きみを 探しても 気付かず 通り過ぎて行った 大きな傘で 迎えに行くから 帰ろう Lonely Ghost ああ もどかしくなるほど 横顔が遠い ...

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