Tag: 梅谷心愛

秘密の花

秘密の花のように 恋の匂いが離れない 悲しいわけじゃなくて泣くのは それが恋だから 人を本気で好きになるのが こんなに辛いことだって 知らず生きてた 唇に触れたその日まで 切ない気持ちが 炎で燃えてる 私には見えます 街の真上の夕焼けが 秘密の花のように 恋の匂いが離れない 悲しいわけじゃなくて泣くのは それが恋だから 髪を何度も結んでは解き 着てゆく服も決められず あなたに逢える ときめきは 甘く じれったい 暴れるみたいに 情熱が騒ぐ おとなしい子だと きっとあなたに映っても あなたの触れたとこに 淡く集まる月灯り 逢わずに生きてけない私を その辺にしてよ 秘密の花のように 恋の匂いが離れない ...

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蛍橋

宝石みたいに 夕霧きらめく 岸辺を揺らした 風にあなたの声がする 初めて好きだよと 髪に触って言ったひと 未来のどこかで 逢えるとささやく 蛍橋 卒業アルバム ときめく指先 開くと あなたが 何か言いたい瞳(め)をむける 都会に行くなって ここで一緒に生きようと 貴い言葉が 心を叩くの 蛍橋 自転車並べて この橋を渡る 無口な ふたりの 愛がきれいね 夕映えに 私が帰る日を ずっと待っててくれたのね 未来のどこかで 逢えるとささやく 蛍橋

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桜の頃

夜桜見物の人波まぎれても 華やぐ賑わいは 淋しさ連れてくる 博多から東京へ 出て来たあの春も 川面を埋(うず)める薄紅の影 眺めて泣いていた ひとりぼっちの街角 優しい人たちを 目を閉じ想い出す サッカーコートにも 静かな 花吹雪 遠くから見るだけの 愛した人もいた 音楽室からそっと手を振る こころに気づかずに 通り過ぎてく あなたが 遠くから見るだけの 愛した人がいた 音楽室からそっと手を振る こころに気づかずに 過ぎた桜の頃です

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人生一路

一度決めたら 二度とは変えぬ これが自分の 生きる道 泣くな迷うな 苦しみ抜いて 人は望みを はたすのさ 雪の深さに 埋もれて耐えて 麦は芽を出す 春を待つ 生きる試練に 身をさらすとも 意地をつらぬく 人になれ 胸に根性の 炎を抱いて 決めたこの道 まっしぐら 明日にかけよう 人生一路 花は苦労の 風に咲け

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真赤な太陽

まっかに燃えた 太陽だから 真夏の海は 恋の季節なの 渚をはしる ふたりの髪に せつなくなびく 甘い潮風よ はげしい愛に 灼けた素肌は 燃えるこころ 恋のときめき 忘れず 残すため まっかに燃えた 太陽だから 真夏の海は 恋の季節なの いつかは沈む 太陽だから 涙にぬれた 恋の季節なの 渚に消えた ふたりの恋に 砕ける波が 白く目にしみる くちづけかわし 永遠(とわ)を誓った 愛の孤独 海にながして はげしく 身をまかす いつかは沈む 太陽だから 涙にぬれた 恋の季節なの 恋の季節なの 恋の季節なの 恋の季節なの 恋の季節なの

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人生いろいろ

死んでしまおうなんて 悩んだりしたわ バラもコスモスたちも 枯れておしまいと 髪を短くしたり つよく小指をかんだり 自分ばかりをせめて 泣いてすごしたわ ねぇ おかしいでしょ 若いころ ねぇ 滑稽(こっけい)でしょ 若いころ 笑いばなしに 涙がいっぱい 涙の中に 若さがいっぱい 人生いろいろ 男もいろいろ 女だっていろいろ 咲き乱れるの 恋は突然くるわ 別れもそうね そしてこころを乱し 神に祈るのよ どんな大事な恋も 軽いあそびでも 一度なくしてわかる 胸のときめきよ いまかがやくのよ 私たち いまとびたつのよ 私たち 笑いばなしに 希望がいっぱい 希望の中に 若さがいっぱい 人生いろいろ 男もいろいろ 女だっていろいろ咲き乱れるの ...

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黄昏のビギン

雨に濡れてた たそがれの街 あなたと違った 初めての夜 ふたりの肩に 銀色の雨 あなたの唇 濡れていたっけ 傘もささずに 僕達は 歩きつづけた 雨の中 あのネオンが ぼやけてた 雨がやんでた たそがれの街 あなたの瞳に うるむ星影 夕空晴れた たそがれの街 あなたの瞳 夜にうるんで 濡れたブラウス 胸元に 雨のしずくか ネックレス こきざみに ふるえてた ふたりだけの たそがれの街 並木の陰(かげ)の 初めてのキス 初めてのキス

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買い物ブギ

今日は朝から私のお家は てんやわんやの大さわぎ 盆と正月一緒に来たよな てんてこ舞いの忙しさ 何が何だかさっぱりわからず どれがどれやらさっぱりわからず 何もきかずにとんでは来たけど 何を買うやら何処で買うやら それがゴッチャになりまして わてほんまによう言わんわ わてほんまによう言わんわ たまの日曜サンデーと言うのに 何が因果と言うものか こんなに沢山買物頼まれ ひとのめいわく考えず あるもの無いもの手当たり次第に ひとの気持も知らないで わてほんまによう言わんわ わてほんまによう言わんわ 何はともあれ買物はじめに ...

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石狩挽歌

海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ 雪に埋もれた 番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く あれからニシンは どこへ行ったやら 破れた網は 問い刺し網か 今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボーロロー 沖を通るは 笠戸丸 わたしゃ涙で ニシン曇りの 空を見る 燃えろ篝火 朝里の浜に 海は銀色 ニシンの色よ ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳く あれからニシンは どこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ ...

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